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ベテランがいる日本代表には強固な一体感と結束力が生まれる――長友佑都に求められる役割と存在意義

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2024年03月19日

北中米W杯行きを本気で目ざす

クラブでは開幕から先発が続く。代表合流直前の福岡戦ではゴールも決めた。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

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 今回の2連戦に限って言うと、左SB要員は第二次体制で同ポジションの主軸となっている伊藤洋輝(シュツットガルト)を筆頭に、CB兼任の町田浩樹(ユニオンSG)、左右のSBをこなせる橋岡大樹(ルートン)、長友という陣容だ。

 アジアカップでは低調なパフォーマンスを見せた伊藤には不安もないとは言い切れないが、所属先ではCBと左SBでコンスタントにプレー。今回もファーストチョイスの位置づけは不動と見ていい。

 これまでの森保監督なら、その伊藤をホーム&アウェーで2試合連続先発させるところだろう。ただ、やはり平壌でのゲームは実力以上に強靭なメンタルが求められてくる。そういう時こそ、数々の修羅場をくぐってきた長友の出番ではないか。
 
 彼がピッチにいれば、同じ最終ラインを形成する板倉滉(ボルシアMG)らも安心感が高まるだろうし、キャプテンの遠藤航(リバプール)もより自分のプレーに集中できる。守田英正(スポルティング)がアジアカップ期間中に苦悩していた立ち位置や距離感、バランスの問題も、長友が加わることで話し合いが進み、解決策をより早く見出せるようになるはずだ。

 長友にとっては、このビッグチャンスを確実にモノにできるかどうかで、次の代表招集が決まると見ていい。森保監督もバングーナガンデ佳史扶(FC東京)や三浦颯太(川崎)など、若い左利きのSBを引き上げたいと熱望しているから、「若手よりも長友が絶対に必要」という状況にならないと、継続的なメンバー入りは難しい。

 本人は「5度目のワールドカップに出ます」と宣言した通り、2026年北中米W杯行きを本気で目ざしている。それが叶うのか否かを大きく左右するのが、今回の2連戦なのだ。彼自身がさらなる進化を遂げ、37歳という年齢を感じさせないパフォーマンスを示すことができれば、未来への道が開けてくるかもしれない。そういう意味でも、この男の動向から目が離せない。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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