選手権制覇の市船で同期の新人監督がJFL開幕戦で激突!「お互い全部を知っている」「この舞台で戦えたのは幸せ」結果は沖縄SVがクリアソンに4発完勝
カテゴリ:Jリーグ
2024年03月11日
同期対決で改めて指揮官の難しさを痛感か
「僕らは昨季、JFL最下位で入替戦の末に残留を勝ち取ったという過去がある。それを踏まえて新たな挑戦をしていこうというのが今季。僕の就任もその1つだし、まずは積極的に仕掛けていこうという姿勢を選手に求めています。タカからも『任せる』と言われているので、自分はそれに応えるだけの仕事をしたい」と、小野木監督は初勝利後に神妙な面持ちで語っていた。
確かに昨季のチームに比べると攻守両面で役割や戦い方が整理されたように映る。敵の弱点を容赦なく突いていく老獪さも示しており、今季の沖縄SVは台風の目になるかもしれない。そんな印象を見る者に与えたのではないか。
逆にクリアソンは予期せぬ大敗。北嶋監督は「本当にたくさんの方がクリアソンを支えてくださっているなかで、このような結果はなかなか受け入れがたい」と厳しい表情を浮かべる。
「すごく相手に圧倒されたとかそういう感覚はないですけど、やっぱりキワのところ。セットプレーやPKを与えてしまうところを含めて慌ててしまう。ミスは起こりえると思うけど、そういう悪いところが全部出た」と反省しきりだった。
特に気になったのは、沖縄SVが徹底していた左から右へのダイアゴナルのパス、相手右SB山田の上がりを阻止する守備の修正が遅れたこと。そこは北嶋監督自身も挙げていた点だ。
「左サイドバックの安在選手のところへのプレッシャーがうまくいかなくて、我々のインサイドハーフの小島心都が行く機会が多くなり、そこから相手にバイタルエリアに入られて、PKにつながった。相手右サイドバックへの対応も遅れたという個人的な反省があります」
確かに昨季のチームに比べると攻守両面で役割や戦い方が整理されたように映る。敵の弱点を容赦なく突いていく老獪さも示しており、今季の沖縄SVは台風の目になるかもしれない。そんな印象を見る者に与えたのではないか。
逆にクリアソンは予期せぬ大敗。北嶋監督は「本当にたくさんの方がクリアソンを支えてくださっているなかで、このような結果はなかなか受け入れがたい」と厳しい表情を浮かべる。
「すごく相手に圧倒されたとかそういう感覚はないですけど、やっぱりキワのところ。セットプレーやPKを与えてしまうところを含めて慌ててしまう。ミスは起こりえると思うけど、そういう悪いところが全部出た」と反省しきりだった。
特に気になったのは、沖縄SVが徹底していた左から右へのダイアゴナルのパス、相手右SB山田の上がりを阻止する守備の修正が遅れたこと。そこは北嶋監督自身も挙げていた点だ。
「左サイドバックの安在選手のところへのプレッシャーがうまくいかなくて、我々のインサイドハーフの小島心都が行く機会が多くなり、そこから相手にバイタルエリアに入られて、PKにつながった。相手右サイドバックへの対応も遅れたという個人的な反省があります」
こういった小さな綻びを未然に防ぐことができなければ、監督として勝利を積み上げるのは難しい。北嶋監督は同期対決で改めて指揮を執る難しさを痛感したという。
明暗が分かれた2人だが、ともに監督としての第一歩を踏み出したばかり。北嶋監督はここからJ3昇格という大目標に突き進まなければいけないし、小野木監督も最高のスタートの勢いを維持することが肝要だ。
「彼とはお互い全部を知っているような関係。それとは関係なく、今日は全力で倒しに行くつもりでやりました」と小野木監督が言えば、「市船で3年間一緒に戦い、クラスも同じで、ともに選手権で優勝した彼とこの舞台で戦えたのは本当に幸せ。市船出身の監督がたくさんいるなか、僕らもサッカー界の発展のために頑張っていきたい」と北嶋監督も力を込めた。
節目となった初陣から2人の新人指揮官がどのような軌跡を辿るのか。今後が楽しみだ。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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節目となった初陣から2人の新人指揮官がどのような軌跡を辿るのか。今後が楽しみだ。
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