試合結果と同じぐらいに注目を集める、南米の「MSN」対決。
スアレスの復帰によって、ウルグアイは前線に確かなポイントが生まれただけでなく、その縦への鋭い飛び出しから決定機が作られ、しかも彼がそれを決め切ることで、チームの得点力が格段に向上した。
戦術やテクニカルの部分だけでなく、チームには劣勢を跳ね返す粘りも生まれた。この試合でウルグアイが得た勝点1は、スアレスの傑出した決定力と精神力による部分が大きかったのである。
試合後、上々の再スタートを切ったヒーローは、「久々に代表へ復帰するにあたって、自分の全ての力を振り絞ってチームに貢献したい、という気持ちで一杯だった。敵地で2点のビハインドをはね返したことは、我々にとっては大きな自信になる」と胸を張った。
対するネイマールは、2点目をアシストしたとはいえ、シュートがことごとく外れるなど、悔いを残した。結果的にそれが、ブラジルがホームで勝点2を失う大きな要因となったのだ。
大声を出しながらチームメイトを鼓舞するも、後半はチーム全体が受けに回ってしまった。キャプテンは試合後、「勝利をモノにするチャンスがあったのに、決め切れなくて本当に残念……」と顔を歪めた。
ウルグアイにとっては、2位をキープする貴重な引き分けであり、ブラジルはウルグアイを抜いて2位に浮上する絶好の機会を逃した。
ふたりの代表戦における初対決は、こうしてスアレスに軍配が上がった。ただし、それは、今後の南米における「MSN」対決の始まりにすぎない。
ブラジル 2‐2 ウルグアイ
得点:ブ=ドグラス・コスタ(1分)、レナト・アウグスト(26分) ウ=エディンソン・カバーニ(32分)、ルイス・スアレス(48分)
ロシアW杯・南米予選順位(5節終了時点)
1位:エクアドル(勝点13)
2位:ウルグアイ(10)
3位:ブラジル(8)
4位:パラグアイ(8)
5位:アルゼンチン(8)
6位:チリ(7)
7位:コロンビア(7)
8位:ペルー(4)
9位:ボリビア(3)
10位:ベネズエラ(1)
※4位までが自動通過。5位はプレーオフ進出
文:沢田 啓明
戦術やテクニカルの部分だけでなく、チームには劣勢を跳ね返す粘りも生まれた。この試合でウルグアイが得た勝点1は、スアレスの傑出した決定力と精神力による部分が大きかったのである。
試合後、上々の再スタートを切ったヒーローは、「久々に代表へ復帰するにあたって、自分の全ての力を振り絞ってチームに貢献したい、という気持ちで一杯だった。敵地で2点のビハインドをはね返したことは、我々にとっては大きな自信になる」と胸を張った。
対するネイマールは、2点目をアシストしたとはいえ、シュートがことごとく外れるなど、悔いを残した。結果的にそれが、ブラジルがホームで勝点2を失う大きな要因となったのだ。
大声を出しながらチームメイトを鼓舞するも、後半はチーム全体が受けに回ってしまった。キャプテンは試合後、「勝利をモノにするチャンスがあったのに、決め切れなくて本当に残念……」と顔を歪めた。
ウルグアイにとっては、2位をキープする貴重な引き分けであり、ブラジルはウルグアイを抜いて2位に浮上する絶好の機会を逃した。
ふたりの代表戦における初対決は、こうしてスアレスに軍配が上がった。ただし、それは、今後の南米における「MSN」対決の始まりにすぎない。
ブラジル 2‐2 ウルグアイ
得点:ブ=ドグラス・コスタ(1分)、レナト・アウグスト(26分) ウ=エディンソン・カバーニ(32分)、ルイス・スアレス(48分)
ロシアW杯・南米予選順位(5節終了時点)
1位:エクアドル(勝点13)
2位:ウルグアイ(10)
3位:ブラジル(8)
4位:パラグアイ(8)
5位:アルゼンチン(8)
6位:チリ(7)
7位:コロンビア(7)
8位:ペルー(4)
9位:ボリビア(3)
10位:ベネズエラ(1)
※4位までが自動通過。5位はプレーオフ進出
文:沢田 啓明