さらなる違いを生み出せる存在へ
新シーズンへのトレーニングを眺めていると、脇坂の姿がやたら大きく感じるのは筆者だけではないだろう。抜群のキープ力から秀逸なパスを通したかと思えば、即座に切り替えてインテンシティ高くボールを奪い返す。まさに攻守で絶大な存在感を放っているのだ。本人も力強く頷く。
「相当、良いと思います。身体はキレているのかなと。厳しい練習をやっているなかで身体が動いていると感じますし、ボールタッチの感覚も研ぎ澄まされてきている。キャンプ期間でも成長できている実感があります」
オフには球際の強さ、守備面を強化しようと、下半身に負荷のかかるトレーニングを積んできた。その成果がキャンプを通じて表われているのだという。
「具体的に言えば、下半身の筋トレを少し増やしました。まったくやってなかったわけではないですが、量や回数を増して。すると、ボールの奪い合いでの“キワ”の部分などでパワーが出るようになりました。
守備面は自分の課題で、自分自身でボールを奪えればもっと状況は変えられるはずだと感じていました。自分自身が上に行くために、そういったアプローチの仕方はオフを見据えてやってきたので、新シーズンではレベルアップした姿を見せられるんじゃないかなと思います」
「相当、良いと思います。身体はキレているのかなと。厳しい練習をやっているなかで身体が動いていると感じますし、ボールタッチの感覚も研ぎ澄まされてきている。キャンプ期間でも成長できている実感があります」
オフには球際の強さ、守備面を強化しようと、下半身に負荷のかかるトレーニングを積んできた。その成果がキャンプを通じて表われているのだという。
「具体的に言えば、下半身の筋トレを少し増やしました。まったくやってなかったわけではないですが、量や回数を増して。すると、ボールの奪い合いでの“キワ”の部分などでパワーが出るようになりました。
守備面は自分の課題で、自分自身でボールを奪えればもっと状況は変えられるはずだと感じていました。自分自身が上に行くために、そういったアプローチの仕方はオフを見据えてやってきたので、新シーズンではレベルアップした姿を見せられるんじゃないかなと思います」
脇坂が常に意識しているのはさらなる高みだ。
「突き抜けた存在になりたい。口で言うのは簡単ですが、自分の特長である技術、そして自分のたりない面も伸ばしてひと皮も、ふた皮も剥けていきたい。
もっと上手くなりたいし、日本のトップである日本代表を目指すには、人と同じことをしていたら絶対に辿り着けない。人とは違うことをしていきたい」
先日発売したばかりのサッカーダイジェストの選手名鑑のアンケートで、脇坂は今季の目標をこう記していた。
「絶対的になる。MVP」
自らにベクトルを向け、環境に左右されずに高みを目指し続ける先に、さらなる進化と悲願のACL制覇が待っているのだろう。強い覚悟を持った14番の新たな挑戦は楽しみで仕方がない。きっとJリーグファンも楽しませてくれるはずだ。
キャプテンで14番。風格はレジェンドの中村憲剛にかなり似てきた。それでも彼は彼の色を示してくれるに違いない。脇坂泰斗のカラーで周囲を染められるように。
前編はこちら。
■プロフィール
わきざか・やすと/1995年6月11日生まれ、神奈川県出身。173㌢・69㌔。FC本郷―エスペランサSCJrユース―川崎U-18―阪南大―川崎。J1通算146試合・25得点。日本代表通算4試合・0得点。3年連続でベストイレブン入りを果たす。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
「突き抜けた存在になりたい。口で言うのは簡単ですが、自分の特長である技術、そして自分のたりない面も伸ばしてひと皮も、ふた皮も剥けていきたい。
もっと上手くなりたいし、日本のトップである日本代表を目指すには、人と同じことをしていたら絶対に辿り着けない。人とは違うことをしていきたい」
先日発売したばかりのサッカーダイジェストの選手名鑑のアンケートで、脇坂は今季の目標をこう記していた。
「絶対的になる。MVP」
自らにベクトルを向け、環境に左右されずに高みを目指し続ける先に、さらなる進化と悲願のACL制覇が待っているのだろう。強い覚悟を持った14番の新たな挑戦は楽しみで仕方がない。きっとJリーグファンも楽しませてくれるはずだ。
キャプテンで14番。風格はレジェンドの中村憲剛にかなり似てきた。それでも彼は彼の色を示してくれるに違いない。脇坂泰斗のカラーで周囲を染められるように。
前編はこちら。
■プロフィール
わきざか・やすと/1995年6月11日生まれ、神奈川県出身。173㌢・69㌔。FC本郷―エスペランサSCJrユース―川崎U-18―阪南大―川崎。J1通算146試合・25得点。日本代表通算4試合・0得点。3年連続でベストイレブン入りを果たす。
取材・文●本田健介(サッカーダイジェスト編集部)