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[本田泰人の眼]毎熊の台頭で「穴」が「武器」と化した。勝負のイラン戦、最大のポイントは三笘の起用法だ【アジア杯】

カテゴリ:連載・コラム

本田泰人

2024年02月03日

鈴木は我慢して使い続けるしかない

コンディションが万全なら、三笘を先発で起用したい。写真:サッカーダイジェスト(現地特派)

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 調子を上げてきた上田と対照的なのは、その上田に代わって80分に途中出場した浅野拓磨だ。

 三笘薫を投入して攻撃が活性化されていたなか、点が取れなかったのは浅野の技術が低いからだ。85分には三笘のラストパスから「あとは決めるだけ」という1対1の状況でトラップミスして転倒したり、終了間際には中山のスルーパスに抜け出して1対1で決めきれなかったり...。

 細かく指摘するのも嫌になるほど、決定機の場面でことごとくミスを連発。3-1の状況でピッチに立って、相手にトドメを刺したかった。

 スタートから出ている選手がミスをするなら話は分かる。後半になると疲れてくるから軸足もズレて、パスがズレてくるからだ。

 しかし、途中で出てくる選手は言い訳できない。チャンスをしっかりモノにするのがフォワードの仕事だが、浅野には決め切れる技術が足りない。

 次のイラン戦は相手の戦力を見るかぎり、事実上の決勝戦とも言える。負けたら終わりの試合では、まずは失点しないこと。守備ありきで戦うべきだ。私が監督なら、次のようなスタメンを選ぶ。

 システムは4-2-3-1。ゴールキーパーは鈴木、4バックは右から毎熊、板倉、冨安、伊藤。ダブルボランチは遠藤と守田、2列目は右から堂安、久保、三笘。センターフォワードは上田だ。
 
 最大のポイントは「三笘の起用法」だ。

 相手が疲れている時の三笘投入も効果はあるが、スタートから使うだけでも、チームに勢いを与えられる。

 相手からすれば、最も脅威となる三笘に長い時間プレーされるのが一番嫌なはず。早めに先制点を奪いたいことを考えても、コンディションが万全なら、三笘を先発で起用して「三笘システム」を復活すべきだ。

 課題の左サイドバックは伊藤で行く。シンプルなポジション、シンプルな戻り、シンプルなさばきで「守備ありき」でプレーできる。

 鈴木は将来性があるだけに、我慢して使い続けるしかない。しかし今大会での鈴木は本当に良いところがない。初戦のベトナム戦からスタメン出場しているものの、キャッチングのミスが多く、パンチングも遠くに飛ばない。ビッグセーブも一度もなく、クリーンシートが一度もない。とにかく流れが悪い。

 これまでの結果を見れば、今の日本の攻撃陣なら1点以上は取れるはずだが、1失点する可能性も高い。優勝するチームには必ずヒーローが出現するもの。イラン戦ではそれが鈴木であってほしい。日本が優勝するための最後のピースとも言えるだろう。

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