「プレミアのウェストハムは強かった」
単に連戦を消化するだけでなく、チームを上のステージに引き上げていかなければならない。ECLでベスト4まで辿り着いた昨季は、まさにギリギリの戦いの連続だったはず。ラツィオやウェストハムといった強豪との真剣勝負は、菅原の貴重な財産になっている。
彼は彼なりに、「世界最高峰基準」を掴んだという。
「昨季のカンファレンスは出場権を争うプレーオフから始まったんで、ベスト4のウェストハムまでは14~15試合。本当に長い道のりでしたね。勝ち進むにつれて『もっと上に行ける』『上に行きたい』って欲も湧いてきたし、ラウンド16のラツィオ戦は凄まじかった。アウェーで勝ち切って、ホームで8強入りを決めた時、『俺らファイナルに行ける』と感じたんです。
次のアンデルレヒト戦も0-2のビハインドを背負って2戦目に入り、追いついてPK勝ちした。だからこそ、本当にタイトルのチャンスだと思いました。でもプレミアリーグのウェストハムは強かった。結果以上の差を突きつけられましたね。シンプルにボールを失わない技術の差だったり、時間帯によるポジショニングやプレーゾーン、効果的な立ち位置の判断を間違わないところは目を引きました。
そして何より、相手がボールを持っている時の『ゴールを奪われるんじゃないか』という恐怖心が強かった。それはエールディビジの試合ではないものでした。
これまでの欧州経験のなかでもマンチェスター・ユナイテッド、ナポリ、ウェストハムとの対戦はそこが違った。自分の力不足を改めて感じる良い機会になりました」
彼は彼なりに、「世界最高峰基準」を掴んだという。
「昨季のカンファレンスは出場権を争うプレーオフから始まったんで、ベスト4のウェストハムまでは14~15試合。本当に長い道のりでしたね。勝ち進むにつれて『もっと上に行ける』『上に行きたい』って欲も湧いてきたし、ラウンド16のラツィオ戦は凄まじかった。アウェーで勝ち切って、ホームで8強入りを決めた時、『俺らファイナルに行ける』と感じたんです。
次のアンデルレヒト戦も0-2のビハインドを背負って2戦目に入り、追いついてPK勝ちした。だからこそ、本当にタイトルのチャンスだと思いました。でもプレミアリーグのウェストハムは強かった。結果以上の差を突きつけられましたね。シンプルにボールを失わない技術の差だったり、時間帯によるポジショニングやプレーゾーン、効果的な立ち位置の判断を間違わないところは目を引きました。
そして何より、相手がボールを持っている時の『ゴールを奪われるんじゃないか』という恐怖心が強かった。それはエールディビジの試合ではないものでした。
これまでの欧州経験のなかでもマンチェスター・ユナイテッド、ナポリ、ウェストハムとの対戦はそこが違った。自分の力不足を改めて感じる良い機会になりました」
2021-22シーズンにEL制覇を経験した鎌田大地(ラツィオ)もそうだが、欧州の大会で高い領域に上り詰める経験値というのは、26年の北中米W杯で本気で優勝を狙っている日本代表にとっても、大きなプラスとなるだろう。
そういう選手が増えれば増えるほど、日本は上のステージに行っても動揺せずに本来の力を出せるようになる。森保一監督が菅原を重用しているのも、AZでの170~180試合を高く評価しているからに他ならない。
「でも僕としては、ELやカンファレンスを経験して、やっぱりCL(チャンピオンズリーグ)の舞台に立たないといけないなという思いが強まったのも事実です。CLが改めて最高峰だなと感じたし、今の日本人選手で、そこに出ている選手が何人もいる。僕も早くそこに辿り着きたいと思っています」
より高い領域を熱望する菅原。今夏もCL参戦クラブへのステップアップが期待されたが、それが叶わず、本人も落胆した。が、このまま活躍を続けていれば、来年1月、もしくは夏の移籍は実現するはず。そうなるように、目の前の一つひとつの戦いで全力を出し切っていくしかない。
※第1回終了(全4回)
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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「でも僕としては、ELやカンファレンスを経験して、やっぱりCL(チャンピオンズリーグ)の舞台に立たないといけないなという思いが強まったのも事実です。CLが改めて最高峰だなと感じたし、今の日本人選手で、そこに出ている選手が何人もいる。僕も早くそこに辿り着きたいと思っています」
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