なでしこJを対戦国ブラジルはどう見た? 「何もできなかった」と敵将は脱帽。「どの国よりも学ぶことが多い」と重鎮は感謝。「世界トップ3に入る」と絶賛されたのは?【現地発】
カテゴリ:女子サッカー
2023年12月12日
「なでしこは特別。なにより見ていて楽しい試合だった」
エリアスはこの親善試合はブラジルにとって、とても貴重の経験となったと言う。
「日本はピッチでブラジルの過ちを明らかにしてくれた。そのことには非常に感謝している。2戦目では、日本は90分間100%ピッチを支配して、ブラジルはどうすることもできなかった。日本はボールを持った時に非常に優秀であるだけでなく、マークも完ぺき、よく走り、スピードがあり、決して疲れず、統制がとれている。ブラジルはそれを前に何もできなかった。今後の課題点がよく見えた」
またエリアスは日本の池田太監督の采配を称賛している。
「ブラジルは中盤を支配するために、3バックで戦った。戦術としてはよく機能していたと思う。しかし日本の監督は、我々のこのシステムを見て、試合の途中で対応を変えてきた。我々の戦術を消し去るような策を取ってきた。ブラジルはそれに驚いてしまった」
ブラジルのニュースサイト『UOL』も「池田監督は現在女子チームを率いる監督の中で世界のトップ3に入る」と書いている。
ブラジルの重鎮マルタもこの試合からブラジルは多くを学んだと述べている。
「ブラジルにはチャンスはたくさんあった。結果を変えることもできたはず、いや変えなければいけなかった。日本は優秀だったし、確実にチームとしてはブラジルより強い。でもブラジルの最終タッチが正確でゴールができていたなら、勝てない試合ではなかった。とにかく日本がブラジルに来て、我々と親善試合をしてくれたことを感謝している。日本と対戦することは、世界のどの国と対戦するよりも学ぶことが多い。アメリカやヨーロッパのチームはどんなプレーをするか大体予想がつく。そんな中で日本はここ数年で最も急速に成長しているチームだ。日本に負けたことはブラジルの明日にとってとても大事なことだった」
「日本はピッチでブラジルの過ちを明らかにしてくれた。そのことには非常に感謝している。2戦目では、日本は90分間100%ピッチを支配して、ブラジルはどうすることもできなかった。日本はボールを持った時に非常に優秀であるだけでなく、マークも完ぺき、よく走り、スピードがあり、決して疲れず、統制がとれている。ブラジルはそれを前に何もできなかった。今後の課題点がよく見えた」
またエリアスは日本の池田太監督の采配を称賛している。
「ブラジルは中盤を支配するために、3バックで戦った。戦術としてはよく機能していたと思う。しかし日本の監督は、我々のこのシステムを見て、試合の途中で対応を変えてきた。我々の戦術を消し去るような策を取ってきた。ブラジルはそれに驚いてしまった」
ブラジルのニュースサイト『UOL』も「池田監督は現在女子チームを率いる監督の中で世界のトップ3に入る」と書いている。
ブラジルの重鎮マルタもこの試合からブラジルは多くを学んだと述べている。
「ブラジルにはチャンスはたくさんあった。結果を変えることもできたはず、いや変えなければいけなかった。日本は優秀だったし、確実にチームとしてはブラジルより強い。でもブラジルの最終タッチが正確でゴールができていたなら、勝てない試合ではなかった。とにかく日本がブラジルに来て、我々と親善試合をしてくれたことを感謝している。日本と対戦することは、世界のどの国と対戦するよりも学ぶことが多い。アメリカやヨーロッパのチームはどんなプレーをするか大体予想がつく。そんな中で日本はここ数年で最も急速に成長しているチームだ。日本に負けたことはブラジルの明日にとってとても大事なことだった」
またチームの主柱の一人ビア・ザネラートは1戦目を振り返り、日本のメンタルの強さに驚いたという。
「日本は炎のような攻撃力を持っている。そして何より1-3というスコアから3-3にまで追いついたそのメンタルの強さ。ブラジルだったら心のどこかで諦めてしまっていたろう。おかげで我々は心理的にかなり追い詰められた」
ブラジルメディアもこの親善試合を「ブラジルが日本から4ゴールを奪えたことは大きい。なでしこは特別。なにより見ていて楽しい試合だった」と高く評価していた。
ブラジルと日本はここまで16回対戦しているが、結果はブラジルの5勝、日本の6勝、引き分けが5回だ。2試合目で日本が勝つまでは、勝利数は全く同じでその実力は拮抗していると言えよう。ただ今回の親善試合でブラジルは10まで延びていた日本の無敗記録をストップさせた。これからも両チームが相まみえるのが楽しみである。
取材・文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子
【著者プロフィール】
リカルド・セティオン(Ricardo SETYON)/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。
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ブラジルメディアもこの親善試合を「ブラジルが日本から4ゴールを奪えたことは大きい。なでしこは特別。なにより見ていて楽しい試合だった」と高く評価していた。
ブラジルと日本はここまで16回対戦しているが、結果はブラジルの5勝、日本の6勝、引き分けが5回だ。2試合目で日本が勝つまでは、勝利数は全く同じでその実力は拮抗していると言えよう。ただ今回の親善試合でブラジルは10まで延びていた日本の無敗記録をストップさせた。これからも両チームが相まみえるのが楽しみである。
取材・文●リカルド・セティオン
翻訳●利根川晶子
【著者プロフィール】
リカルド・セティオン(Ricardo SETYON)/ブラジル・サンパウロ出身のフリージャーナリスト。8か国語を操り、世界のサッカーの生の現場を取材して回る。FIFAの役員も長らく勤め、ジーコ、ドゥンガ、カフーなど元選手の知己も多い。現在はスポーツ運営学、心理学の教授としても大学で教鞭をとる。
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