「お前らはプロになれない!」飛ぶ鳥を落とす勢いのAZ菅原由勢から溢れ出た“恩師・ゴリさん”への熱き想い。「絶対に見返してやるって、反骨心が強くなった」【現地発】
カテゴリ:海外日本人
2023年12月02日
「一度ブチギレられた。あのときのお叱りは、一生消えることはない」
日本に限らず、年代別代表チームに入っても早々に消えていく選手は多い。菅原の話を聞きながら00世代、さらに飛び級で彼らとプレーした選手たちがA代表に定着したりチャレンジしたりしているのか、腑に落ちた。
「ほぼ全員プロになっています。若い時には何を聞いて、何を見て、何を体感するかっていうのがすごい大事です。19歳、20歳になって『プロって上手いだけじゃダメなんだ』というのに気付くのではなく、それこそ世界レベルの相手と15歳から17歳でやって 『はあ(ため息)、俺らってこんなにダメなんだと、めちゃくちゃもう差があるな』っていうところを思い知らされた。それをゴリさんが 言葉で繊細に伝えてくれることによって、さらに響くんですよ。
だから僕自身、常に『自分が一番下手くそだ』と思って練習してたし、誰よりも『プロになって上に行く』という思いを持っていた。その気持ちを常に燃やし続けてくれたのがゴリさん。U-17日本代表に行って勝ったと喜んでいたら、『お前らのゴールはここなのか』という言い方もされる。ゴリさんはそんな姿を見たくないんですよ。A代表に行って、ワールドカップで優勝するところを、ゴリさんは見たいんです。そういうところの厳しさを言ってくれるんで。だから本当に恩師です」
一度、チームとして練習が緩んだことがあったという。
「00ジャパンは調子に乗りやすいんで、チーム全体として釘を刺されていました。一度、練習に全然集中してなくて、ふざけているような練習をしたことがあって、本当にブチギレられた。『もうお前らなんか呼ばないし、呼ぶ意味もない』みたいに手厳しく言われた。『もう終わりかな』と思った反面、『お前らみたいなヤツが誰よりも練習して、努力して這い上がろうとしなきゃダメなんだ』とも言ってくれて、『ああ、そうだよな』と思い返すことができた。あのときのお叱りは、一生消えることはないと思います」
U-17ワールドカップはベスト16でイングランドと当たり、ノーゴールスコアからのPK戦で散った。
「素晴らしい舞台と相手でした。よく無失点で抑えてPK戦まで行けた。ずっと守っていたんでほぼボールに触っていない。それが世界との差だと強烈に思い知らされました。彼らが世界のトップでやっている。今でもあの経験が自分の原動力になっているのは間違いない」
「ほぼ全員プロになっています。若い時には何を聞いて、何を見て、何を体感するかっていうのがすごい大事です。19歳、20歳になって『プロって上手いだけじゃダメなんだ』というのに気付くのではなく、それこそ世界レベルの相手と15歳から17歳でやって 『はあ(ため息)、俺らってこんなにダメなんだと、めちゃくちゃもう差があるな』っていうところを思い知らされた。それをゴリさんが 言葉で繊細に伝えてくれることによって、さらに響くんですよ。
だから僕自身、常に『自分が一番下手くそだ』と思って練習してたし、誰よりも『プロになって上に行く』という思いを持っていた。その気持ちを常に燃やし続けてくれたのがゴリさん。U-17日本代表に行って勝ったと喜んでいたら、『お前らのゴールはここなのか』という言い方もされる。ゴリさんはそんな姿を見たくないんですよ。A代表に行って、ワールドカップで優勝するところを、ゴリさんは見たいんです。そういうところの厳しさを言ってくれるんで。だから本当に恩師です」
一度、チームとして練習が緩んだことがあったという。
「00ジャパンは調子に乗りやすいんで、チーム全体として釘を刺されていました。一度、練習に全然集中してなくて、ふざけているような練習をしたことがあって、本当にブチギレられた。『もうお前らなんか呼ばないし、呼ぶ意味もない』みたいに手厳しく言われた。『もう終わりかな』と思った反面、『お前らみたいなヤツが誰よりも練習して、努力して這い上がろうとしなきゃダメなんだ』とも言ってくれて、『ああ、そうだよな』と思い返すことができた。あのときのお叱りは、一生消えることはないと思います」
U-17ワールドカップはベスト16でイングランドと当たり、ノーゴールスコアからのPK戦で散った。
「素晴らしい舞台と相手でした。よく無失点で抑えてPK戦まで行けた。ずっと守っていたんでほぼボールに触っていない。それが世界との差だと強烈に思い知らされました。彼らが世界のトップでやっている。今でもあの経験が自分の原動力になっているのは間違いない」
菅原はあらためて森山のことを「ゴリさんはまず人格者だった。監督は人として『ああ、この人なら付いていきたいな』と選手からの信頼を得られないといけないと思うんです」と言って続けた。
「試合で起用しなかったとき、選手が不満を抱くのは当たり前のことなんですけれど、ただ単に不満に思わせるだけでなく、『なんで君を使わないのか』『何が足りないのか』とハッキリ言って、それを経験させてくれる。そういう選手マネジメントがピカイチだった。だからこそ選手からの信頼も厚く『やっぱりゴリ・ジャパンに行きたい』『ゴリ・ジャパンで世界を獲りたい』と思っていた。
もちろんゴリ・ジャパンは全員がライバル。誰かが活躍したら、『俺も絶対に負けないぞ』と思った。そのことを思い起こしました」
取材・文●中田 徹
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「試合で起用しなかったとき、選手が不満を抱くのは当たり前のことなんですけれど、ただ単に不満に思わせるだけでなく、『なんで君を使わないのか』『何が足りないのか』とハッキリ言って、それを経験させてくれる。そういう選手マネジメントがピカイチだった。だからこそ選手からの信頼も厚く『やっぱりゴリ・ジャパンに行きたい』『ゴリ・ジャパンで世界を獲りたい』と思っていた。
もちろんゴリ・ジャパンは全員がライバル。誰かが活躍したら、『俺も絶対に負けないぞ』と思った。そのことを思い起こしました」
取材・文●中田 徹
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