「デュエル」という言葉を多用する指揮官には、柴崎が不適格に見えたのかもしれない。
昨季の前半、柴崎のプレーは分かりやすかった。アジアカップにアギーレジャパンの一員として臨み、先発のチャンスこそ巡って来なかったが、準々決勝のUAE戦で値千金の同点弾を決めるなど、目に見える結果を残していた。
その後、ハビエル・アギーレ監督が解任され、日本代表での立場は変わってしまったが、Jリーグで新たなシーズンが始まると圧倒的なパフォーマンスを披露。ひとりで試合を決めてしまうことも、しばしばあった。
しかし、ヴァイッド・ハリルホジッチが日本代表の新指揮官に就任すると、その流れは微妙に変わってしまう。代表に選出されても試合出場がないまま鹿島に戻る回数が多くなり、それに伴って柴崎のコンディションも落ちていく傾向が見られた。
立場を変えてしまったのは、プレーの分かりやすさよりも、人間的な分かりやすさだったのかもしれない。
「デュエル」という言葉を多用して球際の戦いを重視するハリルホジッチにとって、表情を変えずに黙々とプレーする柴崎は、感情の読めない選手に映ったようだ。ボランチに、ボールに食らいつき歯を食いしばって闘うことを求めれば求めるほど、柴崎は不適格に見えたに違いない。ゲームメイクが安定しない試合展開でも、決してボランチで起用されることはなく、指揮官の思いと柴崎の思いが交わることはなかった。
その後、ハビエル・アギーレ監督が解任され、日本代表での立場は変わってしまったが、Jリーグで新たなシーズンが始まると圧倒的なパフォーマンスを披露。ひとりで試合を決めてしまうことも、しばしばあった。
しかし、ヴァイッド・ハリルホジッチが日本代表の新指揮官に就任すると、その流れは微妙に変わってしまう。代表に選出されても試合出場がないまま鹿島に戻る回数が多くなり、それに伴って柴崎のコンディションも落ちていく傾向が見られた。
立場を変えてしまったのは、プレーの分かりやすさよりも、人間的な分かりやすさだったのかもしれない。
「デュエル」という言葉を多用して球際の戦いを重視するハリルホジッチにとって、表情を変えずに黙々とプレーする柴崎は、感情の読めない選手に映ったようだ。ボランチに、ボールに食らいつき歯を食いしばって闘うことを求めれば求めるほど、柴崎は不適格に見えたに違いない。ゲームメイクが安定しない試合展開でも、決してボランチで起用されることはなく、指揮官の思いと柴崎の思いが交わることはなかった。