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待望の先制後、一度落ち着かせる選択肢もあったが...たたみかけて5得点のシリア戦。引き金は2点目に導く遠藤と浅野の積極守備

カテゴリ:日本代表

河治良幸

2023年11月22日

先の戦いを見越してプランニング

久保(20番)の強烈ミドルで先制。日本はさらにギアを上げ、前半だけで3点のリードを奪った。(C)Getty Images

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 37分の追加点は、左の伊藤が高い位置で浅野からボールを受けて、クロスを伊東が折り返し、ゴール前で上田が合わせるという形。森保ジャパンが日々のトレーニングで積み上げてきたものだが、その流れを呼び込む象徴的なプレーが、遠藤と浅野による積極的なディフェンスだった。

 ゴールシーンから1分前に、左の伊藤によるクロスのシーンがあった。これはゴール前のユーセフにカットされたが、セカンドを拾ったタエル・クロマに遠藤がプレッシャーをかけて奪い切る。

 そこから右の伊東に渡ると、外側から追い越した菅原が上げたマイナスのクロスにニアから守田が飛び込んで合わせようとするが、敵ディフェンスに触られてファーに流れると、右サイドハーフのアブドルラフマン・ウエスにボールを拾われる。

 しかし、ファーサイドからボックス内に入り込んでいた浅野が、縦に運ばれる前に追い付いて後ろを向かせると、バックパスを受けた右サイドバックのアムロ・ジェニャトに浅野が前からプレッシャーをかけ、上田も連動する。

 そこから強引に蹴り出されたロングボールは、192センチのFWオマル・アルソマーに渡ることなく、谷口彰悟が勝利した。ここからの組み立てで生まれたのが上田のゴールだったのだ。
 
 その流れもGKの鈴木彩艶から谷口、守田、遠藤とつなぎ、縦パスを受けた浅野を伊藤が外側から一気に追い越す形で左足のクロスに結び付けた。ここまで早い流れだったにもかかわらず、ゴール前には上田、浅野、伊東、さらに久保の4人が入っており、シリアも攻守の素早い切り替わりに、守備が間延びしていた。

 そこから前半のうちに日本の3点目となる上田の2点目のゴールが三度、伊東のアシストによってもたらされると、後半にはリスタートからのミドルシュートで菅原由勢が4点目をもたらし、終盤にはパリ五輪世代のエース候補でもある細谷真大の代表初ゴールで、5-0の勝利を締め括った。

 森保監督はこの試合に勝つことだけを考えれば、違った戦い方があったことを認めつつ、ここから先の戦いを見越してプランを立てたという。

 そこには戦術的なオーガナイズと個々のタスクもあるはずだが、なるべく無失点で終えることは前提として、1点目を奪ったら2点目、3点目と畳み掛けていく姿勢を選手たちに求めたことが、ピッチ上のパフォーマンスに表われていた。

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