【2.27 Jリーグ開幕】J人気回復の切り札になり得る“ビッグ6”の存在

カテゴリ:Jリーグ

白鳥和洋(サッカーダイジェスト)

2016年02月26日

レスターの奇跡の価値も、ビッグクラブがいてこそ高まる。

今季のJ1リーグを制すのはどこか。ビッグ6の存在が“お茶の間”に与える影響にも注目したい。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 いずれにせよ、どのクラブもJ1制覇を狙う構図ははっきり言って現実的ではない。いまひとつピンとこない「○勝点が目標」と設定するより、「残留こそ最大にして唯一の目標」と堂々と言い切るクラブがより増えてもいいのではないか。

 今季のプレミアリーグで戦力に乏しいレスターの大躍進が世界的に注目されているのも、「スモールクラブが起こすミラクル(リーグ優勝)」に期待しているからだ。シーズン開幕前は降格候補と目されたスモールクラブだったレスターだからこそ、「ミラクル」の価値は高まるのである。それが「どこが優勝しても不思議はないリーグ」だったなら、注目度は間違いなく下がる。

 そういう意味でも、ビッグクラブの存在意義はある。J1リーグでビッグ6が定着したとして、その他のクラブが毎年恒例のチームスローガンに「打倒ビッグ6!」みたいなものを打ち立ててもいい(スローガンを作成するうえでの規則は置いておいて)。

 ビッグ6という概念は、“お茶の間”にサッカーを広めるうえで切り札になるかもしれない。J1の18クラブを平等に扱うなとクレームを付けているのではなく、Jリーグの新規ファンを獲得するうえで目を引く、耳に残るフレーズは重要だということだ。

 もっとも、今季のJリーグが盛り上がるかどうかは、ビッグ6がその看板通りの実力を発揮することが大前提とも言えるのだが……。

文●白鳥和洋(サッカーダイジェスト編集部)
 
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