「昨季の反省（グループステージ3連敗）を活かして勝点3を奪えたことが、なにより嬉しい。ホームの試合だったので、『絶対に勝点3を獲ろう』とみんなで言っていた。

　浦和の9番は、常に結果（ゴール）が求められる。だから、ホッとしている。ここから、さらに勢いに乗りたい。シーズン開幕戦なので、やはり堅くなるだろうとは、ある程度覚悟していた。それだけに先制点が貴重になることも分かっていた。

　だから点を決められたのは大きいし、これで自信を持ってプレーできる」

　そしてアーノルド監督に対し、特別な想いを語っていた。

「仙台時代、ずっと試合に出られずにいた僕に、アーニー（アーノルド監督の愛称）が注目してくれて、試合で使ってくれるようになった。その感謝をこうして結果として示すことができた」


　その後の運命を切り拓くキッカケを与えてくれたと感謝したのだ。とはいえ嫌な予感が的中したアーノルド監督としては、本気でゴールは来週に決めてもらいたかったはずだ。

　一方、武藤はこの試合からいくつかの課題も感じて取っていた。