【三浦泰年の情熱地泰】四十九日で涙もお終い…天国で見守るオヤジのために走り続ける!

カテゴリ:連載・コラム

三浦泰年

2023年10月24日

もう涙は良い…今度は涙の数ほど人のために良いことをしたい

三浦監督の叔父であり、元清水エスパルス応援団長の納谷聖司さんと。写真:ヤナガワゴーッ!

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 しかしオヤジが死んだ僕は違う。

 49日間、寂しさと戦い、胃も痛く、頭も痛く、寝れず…

 通夜も告別式も火葬、四十九日も終えた後の会食のお斎(おとき)でも…

 悲しく、寂しく、感極まり、涙が出てしまった。

 しかしこの四十九日で涙もお終いにしなければいけない。

 もう近くにはいない。58歳まで子供だった自分が大人になる時だ。喪主として涙し、息子としてオヤジを思い出し泣き。それは許してもらえると思い、泣いた。
 
 高校3年生の時、全国高校サッカー選手権静岡県予選決勝。1-6で清水東に負けた。ともに厳しい練習を耐えてきた、僕らはこの大敗に同期、後輩たちと涙枯れるまで泣いた。そして、その涙の数以上にその後の自分のサッカー人生のために努力することになった。

 もう涙は良い…。

 今度は涙の数ほど人のために良いことをしたい。オヤジのために集まってくれた人のためにも自分が何か出来ることをしたい。

 それが「サッカー」の何かであっても、そうでなかったとしても、自分の出来ることをやらなければと…。

 カズはポルトガルでシーズンを戦っている最中だ。カズ抜きの法要とお斎(おとき)になったが、遠くでボールを追いかけるカズ自身が一番辛かったであろう。

 四十九日の法要は無事に済み、親族の結束を改めて強め、前進していく。

 カズも僕も、天国で見守るオヤジのために走り続ける。

故 納谷宣雄 四十九日の法要

2023年10月23日
三浦泰年

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