“守田が軸”はテストしておきたかった
とはいえ、気がかりな部分がないとは言えないのも事実。その筆頭がボランチだ。森保一監督は17日のチュニジア戦で遠藤航(リバプール)・守田英正(スポルティング)の鉄板コンビを起用。彼らの連係は過去にないほど光ったうえ、個々が相手をはがして展開する力を高めており、2人が組んだらこれ以上の安心感はないというほどの存在感を示した。
公式戦前最後のテストの場ということもあり、指揮官としては最強コンビを確認しておきたかったのだろうが、思惑以上の収穫があったはずだ。
それはそれで確かに前向きなことだが、万が一、遠藤にアクシデントが起きた時には計算が大きく狂うことになる。守田と田中碧(デュッセルドルフ)は川崎フロンターレ時代からの積み重ねがあるから、いざという時の連係は大丈夫だろうが、田中自身が所属先で苦しんでいる分、心配だ。
それ以外の伊藤敦樹(浦和)や川辺駿(スタンダール・リエージュ)は守田と組む機会がこれまで皆無と言っても過言ではない。遠藤不在の緊急時は守田が軸を担うことになるだけに、その形もしっかり試しておきたかったところ。それをしないまま公式戦に向かうのは不安も拭えない。
公式戦前最後のテストの場ということもあり、指揮官としては最強コンビを確認しておきたかったのだろうが、思惑以上の収穫があったはずだ。
それはそれで確かに前向きなことだが、万が一、遠藤にアクシデントが起きた時には計算が大きく狂うことになる。守田と田中碧(デュッセルドルフ)は川崎フロンターレ時代からの積み重ねがあるから、いざという時の連係は大丈夫だろうが、田中自身が所属先で苦しんでいる分、心配だ。
それ以外の伊藤敦樹(浦和)や川辺駿(スタンダール・リエージュ)は守田と組む機会がこれまで皆無と言っても過言ではない。遠藤不在の緊急時は守田が軸を担うことになるだけに、その形もしっかり試しておきたかったところ。それをしないまま公式戦に向かうのは不安も拭えない。
絶対的主軸のいないFWとGKも、今の日本にとっての弱点ではないか。
FWは13日のカナダ戦でポストプレーヤーとして新境地を開拓した浅野拓磨(ボーフム)が序列のトップに踊り出たと見られるが、彼も今季のブンデスリーガではまだ2点しかゴールを奪っていない。
大舞台での勝負強さが頭抜けている浅野は、肝心なところでは結果を出してくれるのだろうが、もう少し数字を伸ばすべき。
それ以外の候補者である古橋亨梧・前田大然(ともにセルティック)、上田綺世(フェイエノールト)も得点・起点となる動き・守備といった全体的な部分で高いスタンダードを示し続けることができていない。かつての大迫のように、ここから一気に抜け出してくる存在が必要だろう。
GKも10月参戦組の大迫敬介(広島)と鈴木彩艶(シント=トロイデン)、怪我で離脱中の中村航輔(ポルティモネンセ)が今後のベースになりそうだが、まだまだ横一線の印象だ。
第一次森保ジャパンでは、権田修一(清水)が最初から最後まで軸を担い続け、最終ラインとの連係を深めていったが、このままだとそういうことがしづらい。試合ごとに選手を入れ替えるというアイデアもなくはないが、果たして森保監督はどのような起用法を見せていくのか。11月以降の動向を慎重に見守っていくしかない。
【PHOTO】日本代表のチュニジア戦出場17選手&監督の採点・寸評。2人に“7点”の高評価。MOMは2点に絡んだMF
FWは13日のカナダ戦でポストプレーヤーとして新境地を開拓した浅野拓磨(ボーフム)が序列のトップに踊り出たと見られるが、彼も今季のブンデスリーガではまだ2点しかゴールを奪っていない。
大舞台での勝負強さが頭抜けている浅野は、肝心なところでは結果を出してくれるのだろうが、もう少し数字を伸ばすべき。
それ以外の候補者である古橋亨梧・前田大然(ともにセルティック)、上田綺世(フェイエノールト)も得点・起点となる動き・守備といった全体的な部分で高いスタンダードを示し続けることができていない。かつての大迫のように、ここから一気に抜け出してくる存在が必要だろう。
GKも10月参戦組の大迫敬介(広島)と鈴木彩艶(シント=トロイデン)、怪我で離脱中の中村航輔(ポルティモネンセ)が今後のベースになりそうだが、まだまだ横一線の印象だ。
第一次森保ジャパンでは、権田修一(清水)が最初から最後まで軸を担い続け、最終ラインとの連係を深めていったが、このままだとそういうことがしづらい。試合ごとに選手を入れ替えるというアイデアもなくはないが、果たして森保監督はどのような起用法を見せていくのか。11月以降の動向を慎重に見守っていくしかない。
【PHOTO】日本代表のチュニジア戦出場17選手&監督の採点・寸評。2人に“7点”の高評価。MOMは2点に絡んだMF