【広島】野津田を突き動かす反骨心と自覚。スーパーレフティが勝負の1年に挑む

カテゴリ:Jリーグ

小田智史(サッカーダイジェスト)

2016年02月18日

「競争に勝って、自分がチームに貢献できたと胸を張れる1年にしたい」

33分にポスト直撃の一撃を放つなど、パンチ力抜群の左足は間違いなくチームの武器になる。開幕までにわずかなズレを修正し、決定力を高められるか。 写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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 C大阪戦では、シャドーでコンビを組んだ宮吉拓実が躍動感あるプレーを見せ、昨年12月のクラブワールドカップでブレイクした茶島雄介もトレーニングマッチ4戦連発と好調。ほかにも、新助っ人のピーター・ウタカ、バランサーの柴﨑晃誠、同期の浅野拓磨とタレントが揃っており、レギュラー争いは熾烈を極める。森保監督は「ポジション取りに近づくには、普段の練習、練習試合、公式戦に出た時に、いかに決定力を発揮するか。ゴールという結果は、起用に際して考慮しなければいけない」と公言するが、野津田もそれは十分に理解している。
 
「最後を決めるか、決めないかで、(評価は)大きく変わってしまう。自分としてはまだまだやれるという感覚がある半面、キャンプで1点も取ることができなかった。自信を取り戻しつつあるからこそ、しっかりシュートをアジャストして結果を残したいと思います」
 
 昨季、チームがリーグ優勝を飾った陰で、野津田は自身がピッチに立てなかった悔しさに明け暮れた。リオ五輪アジア最終予選の出場も、クラブワールドカップでの負傷で叶わなかったぶん、今季に懸ける想いはプレーや言葉の端々からも感じられる。
 
「去年チームは優勝しましたけど、自分が1年間通して貢献できたかといえば、そうとは言い難い。今年はオリンピックもあるので、シーズンに懸ける想いは強く持っています。競争に勝って試合に出たうえで、自分が貢献できたと胸を張れる1年にしたいですね」
 
 今季から新たに17番を背負う、スーパーレフティの勝負の1年がいよいよ幕を開ける。
 
取材・文:小田智史(サッカーダイジェスト編集部)
 
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