アンカーは遠藤で堅い。今夏に加入したリバプールでは出場時間が限られているものの、「特に問題ない。なんだかんだ週に１回は試合をしているので、シュツットガルトにいた頃と変わらない」とコメントしており、不安はなさそうだ。

　悩んだのがその前の４枚だ。不動だった三笘が不在の左サイドは、森保監督が前日会見で中村敬斗（スタッド・ドゥ・ランス）が「候補」と口にしており、トルコ戦で２ゴールを挙げ、その後にリーグ・アン初ゴールも決めた23歳が担う。

　右サイドはその中村のチームメイトである伊東純也とラ・リーガですでに５ゴールと無双している久保建英（レアル・ソシエダ）のハイレベルな一騎打ち。タイプも全く異なり、どちらが上というわけではないが、練習でのコンディションなどから判断し、出場すれば毎回結果を残すスピードスターを選んだ。いずれにしても、２試合でスタメンを分け合う形が濃厚だ。
 

　森保監督の言葉通り、試合中に４－１－４－１と４－２－３－１で可変させるなら、中央の２枚は、ボランチタイプとトップ下タイプの組み合わせとなる。

　前者は守田英正（スポルティング）、後者はカタール・ワールドカップ以来の招集となった南野拓実（モナコ）か。練習でも明らかにキレの良さを感じさせる南野のインサイドハーフは違和感があるかもしれないが、２シャドーと考えれば、クラブと同じ役割となる。本人も「インサイドハーフはプレーしたことないが、もし入ったとしたらもトップ下のようにプレーしたい」と語っており、守備時は守田が下がって４－２－３－１となるのであれば、問題はない。

　ただ、同じ考えでここに久保を入れる手もあるのではないか。そうすれば、伊東と久保の同時起用が可能となる。そのほか、９月シリーズは怪我で選外となった旗手怜央（セルティック）やトルコ戦で見事な代表初ゴールを叩き込んだ伊藤敦樹（浦和レッズ）を配する可能性もある。

１トップは、前線の軸となりつつある上田綺世（フェイエノールト）と見立てた。古橋亨梧（セルティック）はヴィッセル神戸時代のホームスタジアムであるノエビアスタジアム神戸で行なわれるチュニジア戦で先発させると見る。

取材・文●江國 森（サッカーダイジェストWeb編集部）

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