まだ明確な復帰時期は見えないが、その日はそう遠くなさそう。
内田は戦線を離れているあいだ、スタジアムの観客席で、サシャ・リーターとジュニオール・カイサラ(ともに今シーズンより加入)が、右SBで仕事を果たすのを見守ってきた。自身のライバルについて、彼は惜しみない賛辞を送る。
「カイサラは攻撃的で、どんどん前へ行こうとする。リーターは全てにおいて、柔軟に対応できる。ボールを持った時にはとても落ち着いていて、いつも確実だね」
【独占インタビュー】復帰前の真情を内田が吐露
しかし間もなく、内田はこの2人とのポジション争いに身を投じることになる。長期離脱していた彼にとっては、それは非常に厳しいものとなるだろう。それでも、自分の定位置を奪い返すつもりのはずだ。
6年前のシャルケ加入以来、公式戦153試合に出場しているが、その間、怪我でもしない限り、彼は常にレギュラーであり続けた。契約が切れる18年6月30日まで、ポジションを譲る気はない。
チーム練習に合流してからの内田は、驚くほど早くチームに順応できている印象である。この大きな前進は、実戦への復帰までにはそれほど時間かからないという希望を周囲に与えている。
もっとも、首脳陣は慎重に事を進めており、先週末のヴォルフスブルク戦の前、アンドレ・ブライテンライター監督は内田の練習メニューを少し減らしている。
このような状況で、試合出場メンバーを絞り込む指揮官の選択肢にいつ内田の名が加えられるようになるかは、まだ見えてこない。しかし、野心的な27歳の日本人は、“待ち時間”がこれ以上長くならないよう、全ての力を尽くすだろう。
そんなウッシーの復帰を、シャルケファンたちも待ち受けている。
長い離脱期間があっても、内田の人気の高さには、なんら変化はなかった。今でも地元ファンは、彼らのアイドルのサインを欲している。内田目当てに練習場やスタジアムに足を運ぶのは、決して日本人だけではないのだ。
文:フランク・レツィンスキ
翻訳:円賀貴子
【著者プロフィール】
Frank LESZINSKI(フランク・レツィンスキ)/
1992年よりシャルケの番記者として、練習やアウェーの試合も取材。現在は地元紙『ルールナハリヒテン』などで執筆。1963年にボーフムに生まれ、ゲルゼンキルヘンで育った。
「カイサラは攻撃的で、どんどん前へ行こうとする。リーターは全てにおいて、柔軟に対応できる。ボールを持った時にはとても落ち着いていて、いつも確実だね」
【独占インタビュー】復帰前の真情を内田が吐露
しかし間もなく、内田はこの2人とのポジション争いに身を投じることになる。長期離脱していた彼にとっては、それは非常に厳しいものとなるだろう。それでも、自分の定位置を奪い返すつもりのはずだ。
6年前のシャルケ加入以来、公式戦153試合に出場しているが、その間、怪我でもしない限り、彼は常にレギュラーであり続けた。契約が切れる18年6月30日まで、ポジションを譲る気はない。
チーム練習に合流してからの内田は、驚くほど早くチームに順応できている印象である。この大きな前進は、実戦への復帰までにはそれほど時間かからないという希望を周囲に与えている。
もっとも、首脳陣は慎重に事を進めており、先週末のヴォルフスブルク戦の前、アンドレ・ブライテンライター監督は内田の練習メニューを少し減らしている。
このような状況で、試合出場メンバーを絞り込む指揮官の選択肢にいつ内田の名が加えられるようになるかは、まだ見えてこない。しかし、野心的な27歳の日本人は、“待ち時間”がこれ以上長くならないよう、全ての力を尽くすだろう。
そんなウッシーの復帰を、シャルケファンたちも待ち受けている。
長い離脱期間があっても、内田の人気の高さには、なんら変化はなかった。今でも地元ファンは、彼らのアイドルのサインを欲している。内田目当てに練習場やスタジアムに足を運ぶのは、決して日本人だけではないのだ。
文:フランク・レツィンスキ
翻訳:円賀貴子
【著者プロフィール】
Frank LESZINSKI(フランク・レツィンスキ)/
1992年よりシャルケの番記者として、練習やアウェーの試合も取材。現在は地元紙『ルールナハリヒテン』などで執筆。1963年にボーフムに生まれ、ゲルゼンキルヘンで育った。