“J3”でなら、室屋は間違いなく即戦力だ。
プロ1年目、しかもオフシーズンの練習には遅れて合流(2月9日から)。そうしたハンデがあるなか、室屋が即スタメンを勝ち取るのは難しいだろう。それは本人も分かっているようで、謙虚にこうコメントしていた。
「開幕スタメンとかについては、あまりこだわっていません。ふたりのすごい選手、徳永選手と駒野選手を見ながら、いずれレギュラーになれたらいいと思います」
“いずれ”という意味では、確かにレギュラー奪取の可能性はありそうだ。昨季までと違って、今季のFC東京は「FC東京U-23」としてJ3に参戦する。若手育成も睨んで戦うそのステージでなら、室屋は間違いなく即戦力だ。
現在、彼の他にFC東京でSBと目されているのは、徳永と駒野の両ベテランに、FC東京U-18から昇格したルーキーの柳貴博(18歳)、プロ2年目の小川諒也(19歳)を加えた4人である。徳永と駒野がJ1に専念すると考えれば、室屋は「FC東京U-23」で十分に主力を張れるだろう。
昨年とは精神状態も違う。「1対1のディフェンス、それからアシストだったり、ゴールに直結する仕事でアピールできれば、レギュラーを掴めると思います」という室屋は、今回のリオ五輪アジア最終予選を経て「技術というより、メンタル面で一番成長した。自分自身に自信を持てるようになった」。
実は、昨季にFC東京で練習をやっていた時は「調子があまり良くなかった」。続けて室屋は「『ベンチに入れないのは当たり前か』というようなパフォーマンスしかできなくて、力不足を感じました」とも言った。
しかし、メンタル的に充実した今なら「勝負できる」。
「このタイミングでプロになって挑戦しなければいけないと思いました。自分にプレッシャーをかけた状態で戦うのが一番成長できますから。サッカー選手である以上、ポジションを争うのは当たり前。FC東京でポジションを取ることへの意義を感じています。この状態で勝負できるのが楽しみです」
まずはFC東京U-23として戦うJ3で結果を残し、J1の舞台でもやれる実力を証明する。それが、J1を戦うFC東京でレギュラーになる近道かもしれない。
明治大学サッカー部監督の栗田大輔氏は、室屋がFC東京でスタメンを確保するうえで重要なのは「意識」だと言う。
「ポテンシャルは申し分ない。あとは、とにかく頭がいい。サッカー選手として良い頭脳を持っています。だから、そこまで心配していませんが、要は意識の問題でしょう。世界から逆算して、どう振る舞うべきかを考えるのが重要です。つまり、リオ五輪本大会までになにをすべきかではなく、A代表として世界と戦うところをどこに設定するか。そこから逆算して自分を高めていってもらいたい」
冒頭のコメントからも分かるように、当の室屋も「A代表」は意識している。リオ五輪本大会でのメンバー入りを終着点ではなく、ステップアップのひとつの材料として考えられるかが、もしかすると飛躍への鍵かもしれない。
「開幕スタメンとかについては、あまりこだわっていません。ふたりのすごい選手、徳永選手と駒野選手を見ながら、いずれレギュラーになれたらいいと思います」
“いずれ”という意味では、確かにレギュラー奪取の可能性はありそうだ。昨季までと違って、今季のFC東京は「FC東京U-23」としてJ3に参戦する。若手育成も睨んで戦うそのステージでなら、室屋は間違いなく即戦力だ。
現在、彼の他にFC東京でSBと目されているのは、徳永と駒野の両ベテランに、FC東京U-18から昇格したルーキーの柳貴博(18歳)、プロ2年目の小川諒也(19歳)を加えた4人である。徳永と駒野がJ1に専念すると考えれば、室屋は「FC東京U-23」で十分に主力を張れるだろう。
昨年とは精神状態も違う。「1対1のディフェンス、それからアシストだったり、ゴールに直結する仕事でアピールできれば、レギュラーを掴めると思います」という室屋は、今回のリオ五輪アジア最終予選を経て「技術というより、メンタル面で一番成長した。自分自身に自信を持てるようになった」。
実は、昨季にFC東京で練習をやっていた時は「調子があまり良くなかった」。続けて室屋は「『ベンチに入れないのは当たり前か』というようなパフォーマンスしかできなくて、力不足を感じました」とも言った。
しかし、メンタル的に充実した今なら「勝負できる」。
「このタイミングでプロになって挑戦しなければいけないと思いました。自分にプレッシャーをかけた状態で戦うのが一番成長できますから。サッカー選手である以上、ポジションを争うのは当たり前。FC東京でポジションを取ることへの意義を感じています。この状態で勝負できるのが楽しみです」
まずはFC東京U-23として戦うJ3で結果を残し、J1の舞台でもやれる実力を証明する。それが、J1を戦うFC東京でレギュラーになる近道かもしれない。
明治大学サッカー部監督の栗田大輔氏は、室屋がFC東京でスタメンを確保するうえで重要なのは「意識」だと言う。
「ポテンシャルは申し分ない。あとは、とにかく頭がいい。サッカー選手として良い頭脳を持っています。だから、そこまで心配していませんが、要は意識の問題でしょう。世界から逆算して、どう振る舞うべきかを考えるのが重要です。つまり、リオ五輪本大会までになにをすべきかではなく、A代表として世界と戦うところをどこに設定するか。そこから逆算して自分を高めていってもらいたい」
冒頭のコメントからも分かるように、当の室屋も「A代表」は意識している。リオ五輪本大会でのメンバー入りを終着点ではなく、ステップアップのひとつの材料として考えられるかが、もしかすると飛躍への鍵かもしれない。