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【指揮官コラム】カターレ富山監督 三浦泰年の『情熱地泰』|目指すのは「立山連峰」のようなサッカーだ!

カテゴリ:連載・コラム

サッカーダイジェスト編集部

2016年02月04日

静岡が「日本一」を取り戻そうと進むなら、我々は「本物の強さを持った美しさ」を目指す。

三浦監督が初代キャプテンを務めた清水も、今季初めてJ2を戦う。王国の復権を目指す清水に対し、富山は「本物の強さを持った美しさ」を目指して前に進む。写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

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「静岡サッカー」の衰退は清水エスパルスの降格によって急に言われ出したわけではなく、それよりも、近年なかなか勝てなくなった育成年代のことを言うのであろう。
 
 高校選手権に出場した代表校が上位に進出するのが難しくなり、今年の決勝は東福岡と国学院久我山の決勝。東福岡は総体との夏冬連覇を達成。ファイナリストの国学院久我山は2年生アタッカーの活躍で快進撃を見せて初めての決勝進出。静岡代表は残念なから1回戦敗退なのである。
 
 ただ、僕はこの現象を自然なことだと思っている。
 
 僕の時代はJリーグがなく、高校、中学で高体連、中体連の大会を目指すのが当たり前だった。誰もが選手権を夢見た。
 
 だが今は違う。清水エスパルス、ジュビロ磐田のジュニアユース、ユースを目指し、J3には藤枝MYFCもある。
 
 そういう意味では子どもたちの選択肢が増え、静岡では育成年代で高校サッカーだけに集まる時代ではなくなったのである。
 
 九州はもちろん、北陸地方もまだ高校サッカー文化が根強く人気もあるなかで、静岡が勝つのは難しくなっているのであろう。だからと言って静岡の育成年代がこのままで良いとはいえない。
 
 そして自分のクラブのことを考えれば、北信越には2年前に全国制覇を成し遂げた富山一、隣県の星稜という名門校があるなかで、カターレ富山のユースはまだ全国レベルの争いには到達できていないようだ。
 
 静岡が「富士山」のようにまた日本一を取り返そうと進むのであれば、我らカターレ富山は「立山連峰」のような「本物の強さを持った美しさ」を目指し、北陸、北信越、いや日本を代表するクラブを目指すべきなのであろう。
 
 僕もその第一歩として土台と基盤を作るために、今シーズンの目標である「昇格」をしっかり掴み取らなければいけない。
 
 大事なシーズンに向けて2月1日からは高知・春野キャンプに入った。選手とともに切磋琢磨し、シーズンへの良い準備をしていきたい。一日一日が大事な時間だと実感している。
 
2016年2月3日
三浦泰年
 

高知・春野キャンプでのトレーニング。最大のミッションであるJ2昇格へ、三浦監督の指導にも熱が入る。写真:カターレ富山

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