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【バルサ番記者】動きなしだった冬の移籍市場。それでも世界王者は効果的な“補強”を実現した

カテゴリ:メガクラブ

ルイス・フェルナンド・ロホ

2016年02月03日

ノリートの獲得を断念したのは正しい判断だった。

L・エンリケ監督が獲得を熱望していたノリートだが、アルダのウイング起用に目処が立ったため、バルサは最終的に獲得を断念。(c)Getty Images

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 昨シーズンに3冠を達成し、12月には世界の頂点に立ったバルサだが、唯一心許なかったのが、バックアップメンバーの質だった。この点こそがチャンピオンズ・リーグで対戦するライバルや、レアル・マドリーに劣る部分でもあった。“MSN”と呼ばれる3トップのバックアッパーがムニル・エル・ハッダディとサンドロ・ラミレス(ともに20歳)では、欧州のトップレベルを戦ううえで、やはり限界がある。だがアルダの獲得で、バルサは強力なバックアップメンバーを手にしたのだ。
 
 この冬、L・エンリケ監督はノリートの獲得をクラブに要請していた。しかし、セルタが要求する1800万ユーロ(約25億2000万円)という額と、同ポジションを高いレベルでカバーできるアルダの存在を考慮し、最終的にクラブは獲得を断念している。そしてそれは、おそらく正しい判断だった。
 
 左右のウイング、そしてラキティッチ&イニエスタになんらかのアクシデントがあっても、いまは高いレベルでそれをカバーすることができる。万能性の高いトルコ人の加入で、バルサは3冠を達成した昨シーズンのチームから、もう一段階上のチームへとレベルアップを遂げたのだ。
 
 冬の移籍市場でバルサは動かなかった。しかし、リーガでもっとも効果的な補強をしたのは、実は彼らだったのかもしれない。
 
文:ルイス・フェルナンド・ロホ(マルカ紙)
翻訳:豊福晋
 
【著者プロフィール】
Luis Fernando ROJO(ルイス・フェルナンド・ロホ)/スペイン最大の発行部数を誇るスポーツ紙『マルカ』でバルセロナ番を20年以上務め、現在は同紙のバルセロナ支局長。ヨハン・クライフら往年の選手とも親交が深く、ジョゼ・モウリーニョとはブライアン・ロブソンの通訳時代から親密な関係を築く。
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