――昨シーズンはプレミアリーグ33試合に出場し、7ゴール・5アシストの成績を残しました。今シーズンに期待したい、具体的な数字はありますか。
「ウイングの選手なので二桁っていうところ。15点となるとフォワードなので、10は期待したいですよね。ゴールとアシスト両方で二桁達成を期待しているんですけど…本人はそういう目標を立てることが嫌いっていうか、あまりよろしく思っていないみたいです。目標とかを口にしたら、人間っていうのは、目標を達成したような慢心が生まれるらしくて。僕もだから、三笘の真似をして目標を言わないようにします」
――ここまで三笘選手の話を訊いてきました。話題を移して、プレミアリーグの魅力を伺います。欧州5大リーグの中で、頭1つ抜けていると言われる理由は何でしょうか?
「結局は経済力だと思います。まず、それがもうダントツ。ダントツで世界から注目されている。視聴率に対して、その需要に対して供給する。多額のスポンサー、後援を受けるところで、全ての人がプレミアリーグに行きたいっていう風になってますよね。どの会社もそうだと思うんですけど、お金が良いところに良い人材が行く。それと同じで、やっぱりプレミアリーグに行けばお金が稼げる。
日本である『お金のためには卑しい』っていう考えは、国民性だなって。お金っていうより、名誉とかやりがいのために行く意識が色濃いんですけど、世界を見るとそんなこともなくて。お金が1番大事だし、キャリアよりもお金。だから今、サウジアラビアにやっぱり人は行くし。ていうところで、お金がいっぱいあるから、すごい選手が集まるし、すごい監督も来る。すごい監督の戦術をすごい選手でやったら、やっぱり楽しいですよね」
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「すごい監督の戦術をすごい選手でやったら、やっぱり楽しいですよね」
――今、サウジアラビアの話が出ましたが、サウジの今後はどうでしょう。プレミアリーグを脅かす存在になると思いますか。
「それはないと思いますよ。やっぱり歴史が違うし、そういうのは常にどの時代もあるじゃないですか。中国だったり、カタールだったり、アラブだったり、みんなそれぞれ。政府も協力してリーグを盛り上げようっていうのはあるけど、やっぱり国内選手が試合に出ないといけないし。プレミアリーグはなんでプレミアリーグかって言ったら、イングランドにあるからプレミアリーグなわけで。サウジアラビアにプレミアリーグ級のリーグができるかっていったら、そこは難しいでしょうね」
取材・構成●有園僚真(サッカーダイジェストWeb編集部)
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