ドイツ相手の快勝は、日本の選手たちの評価を改めて高めた。

　だが、磐田や札幌で活躍した元イングランド代表のジェイ・ボスロイド氏は、日本代表を束ねるキャプテンの遠藤航が、リバプールで成功を収めるのは難しいとの見解を示している。

　夏の移籍市場終盤で実現した遠藤のリバプール移籍は、それまで世界的に無名だったことや30歳という年齢から様々な議論読んだ。

　ジェイ氏は、『THE SPORTING NEWS』で「プレミアでの最初の２週間が、厳しくなることを示している」との見解を示した。

「エンドウのような守備的な責任を負うCMFやCBには、プレミアリーグでやっていくフィジカルが必要だ。それによって成功するのがより難しくなる」

　同氏は元サウサンプトンの吉田麻也のような例外もあるとしたうえで、「エンドウはブンデスリーガでやってきたが、プレミアリーグではない。ブンデスリーガのチームで、プレミアリーグのチームと対戦し、上回ることができるチームはどれくらいだろうか」と続けている。

「バイエルンだけだ。プレミアリーグはペースが非常に速いので、ほかは走り負けるだろう。フィジカルの要求も大きい。世界最高の選手たちがいるのがプレミアリーグなのだ。（遠藤が）悪い選手だと言っているのではない。ただプレミアリーグ、特にリバプールは合わないと思うだけだ」
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　そして41歳の元ストライカーは「深く引いて守るチームへの移籍なら、インターセプトができ、良いチャンスがあると言っていただろう」と述べた。

「だが、特にバイエルンからライアン・フラーフェンベルフを獲得した今は、スカッドプレーヤーにしかならないと思う。それでも彼にとって素晴らしい移籍だが、５番手、６番手のチョイスだ。彼は良くなっていくだろうが、リバプールの中盤選手としてファーストチョイスになることはないはずだ」

　むしろ、ジェイ氏はラツィオに加入した鎌田大地の方がプレミアリーグにフィットしたのではないかと主張した。冨安健洋のチームメートにぴったりだったと話している。

「カマダがイングランドで何ができたかを見たかった。正直、アーセナルにはカイ・ハベルツよりカマダじゃないかと思う。彼の方がペースがあって、アシストも多く、ボックス内に飛び込んで得点も挙げる。カマダはアーセナルのようなところで成功できるだろう。だが、エンドウのような選手にとってはより厳しいタスクとなる。リバプールはおそらく、１月とは言わずとも、シーズン後に中盤の獲得にまた乗り出すだろう。時間はすでに限られているのだ」

　厳しい旅路となることは、本人も覚悟の上だっただろう。周囲の評価を覆す活躍を願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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