チーム力を引き出すためのベストなシステム
個人的には、後半は3バックに変えなくても良かったと思うけど、当初からプランとしてあったんじゃないかな。
カタール・ワールドカップのクロアチア戦では、三笘と伊東が下がって5バック気味になる時間が長かった。だからボールを奪っても、本来は前で勝負しなければいけない選手たちがアタッキングサードまで上がれない状況だった。
しかし今回は、後半途中から谷口を投入して、板倉、冨安と3バックを形成し、守備時は最終ラインまで下がっていた三笘を再度前線に上げるポジション変更を行なった。
同じ3バックでも、日本の武器である両サイドが高い位置で仕事ができる環境を作る。チーム力を引き出すためのベストなシステムだと感じたね。
カタール・ワールドカップのクロアチア戦では、三笘と伊東が下がって5バック気味になる時間が長かった。だからボールを奪っても、本来は前で勝負しなければいけない選手たちがアタッキングサードまで上がれない状況だった。
しかし今回は、後半途中から谷口を投入して、板倉、冨安と3バックを形成し、守備時は最終ラインまで下がっていた三笘を再度前線に上げるポジション変更を行なった。
同じ3バックでも、日本の武器である両サイドが高い位置で仕事ができる環境を作る。チーム力を引き出すためのベストなシステムだと感じたね。
個人では、菅原はハイレベルでいろんなことができる。前が伊東だろうが、久保だろうが、それぞれの長所を引き出すためのパスだったり、動きのタイミングを工夫していた。
鎌田はもっと点やアシストに絡んでほしい選手だけど、周りを活かすためのポジショニングが良かった。相手のマークのずれを誘っているのは、彼の動きだということがよく分かった。
伊東がエリア内で仕事ができるようになっているのも、個人の成長を示しているね。先制点や上田の点に繋がったシュートの場面では、右サイドからの菅原のクロスに合わせていて、本来は右サイドハーフの選手が入るポジションではない。サイドのチャンスメーカーだった彼が、エリア内で得点も奪える怖い選手になっている。
伊東のシュートを詰めた上田も、準備と心構えがないと反応できないだろうし、海外で成長できている証だ。久保も少ない出場時間のなかで2点に絡んだ。
海外でプレーする選手たちが、それぞれ自チームでレギュラーを取って自信を付けて、個人でやれることをさらに積み重ねている現状が、日本代表での質の高いサッカーに繋がっていると改めて感じたし、素晴らしかった。
今回のドイツ戦のような試合ができるなら、どこの国とやっても内容と結果で上回れる期待感がある。それくらい価値のある勝利だった。
【著者プロフィール】
金田喜稔(かねだ・のぶとし)/1958年2月16日生まれ、65歳。広島県出身。現役時代はドリブルの名手として知られ、中央大在学中の1977年6月の韓国戦で日本代表デビューを飾り、代表初ゴールも記録。『19歳119日』で記録したこのゴールは、現在もなお破られていない歴代最年少得点である。その後は日産自動車(現・横浜)でプレーし、1991年に現役を引退。Jリーグ開幕以降はサッカーコメンテーター、解説者として活躍している。
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【著者プロフィール】
金田喜稔(かねだ・のぶとし)/1958年2月16日生まれ、65歳。広島県出身。現役時代はドリブルの名手として知られ、中央大在学中の1977年6月の韓国戦で日本代表デビューを飾り、代表初ゴールも記録。『19歳119日』で記録したこのゴールは、現在もなお破られていない歴代最年少得点である。その後は日産自動車(現・横浜)でプレーし、1991年に現役を引退。Jリーグ開幕以降はサッカーコメンテーター、解説者として活躍している。
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