冨安のプレーには新しい時代の到来を感じた
もちろんこのシナリオを強固に支えたのは、カタール以降に所属クラブでの立ち位置を変え、自信を深めてきた個々の選手たちだ。三笘薫は冒頭からキミッヒと渡り合うことになるが、ボールを止めた瞬間には確実に相手の足を止めてしまったから、そこから縦に勝負するのか、カットインしていくのかは自らの手中にあった。伊東純也は完全にシュロッターベックとの攻防で主導権を握り、久保建英は明らかにゴセンスを翻弄した。
衝撃的だったのは、冨安健洋のサネへの対応だった。とりわけエリア内にて肩で弾き飛ばしたシーンは、かつて韓国戦で初めて中田英寿がマークする相手をはね飛ばした時と同様に、新しい時代の到来を感じた。逆に個々が局面の攻防で自信と責任に満ちた対応を続けられたからこそ、戦術変更も暗転を招かなかった。
衝撃的だったのは、冨安健洋のサネへの対応だった。とりわけエリア内にて肩で弾き飛ばしたシーンは、かつて韓国戦で初めて中田英寿がマークする相手をはね飛ばした時と同様に、新しい時代の到来を感じた。逆に個々が局面の攻防で自信と責任に満ちた対応を続けられたからこそ、戦術変更も暗転を招かなかった。
改めて森保監督はぶれない。むしろ逆風に晒されるほど意固地になりがちにも映るが、実はそれこそが監督には不可欠な資質なのかもしれない。しょせん監督の成果は、必ず能力に比例するとは限らない。人選も含めてすべてに共感できるわけではないが、一本筋の通ったことを貫く姿勢は敬意に値する。
蛇足ながら、前日バスケットで米国を下したドイツは、一転して伝統のサッカーで屈辱の敗北を喫した。バスケットの米国男子代表のスティーブ・カーHCは「もう1992年(バルセロナ五輪にドリームチームが出て圧倒的な強さで金)ではないんだ」と語ったそうだが、おそらくドイツ代表監督の座を降りることになるハンジ・フリック監督も同じく歴史の激変を痛感したはずだ。
取材・文●加部究(スポーツライター)
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