「今回はたぶん選ばれないだろうなと」
新天地に赴いて、いきなり4試合で2ゴールという結果を残しているのは間違いなくポジティブな点だろう。が、彼自身としては連係やコンビネーションの部分でもどかしさも覚えているという。
「練習でも味方と合わないシーンもあるし、1~2か月だといろんな国の選手の特徴やタイミングを理解しきれないところもある。開幕2試合で2ゴールを取れたのは、合わないなりに、チャンスがないなりに数字がついてきたところ。これからもっと連係を良くして、チャンスを増やしていければなと思ってます」と、目の前の課題と改善点を明確に見据えている。
そういった地道な作業の先に、日本代表復帰があるという認識も持っている。前述の通り、今回の9月シリーズは惜しくも落選となったが、小川は欧州組FWの中で、1トップで起用されている数少ない存在だ。
その地位をガッチリと固め、ターゲットマンとしてのスキルや駆け引きを磨き、チームメイトとの連係を向上させていけば、数字もついてくるはず。1トップに求められる総合的なタスクを、ハイレベルかつ継続的に示すことで、必ずや明るい未来が開けてくるに違いない。
「僕もアンダー世代や東京五輪代表の時に森保(一)さん(日本代表監督)や横内(昭展)さん(現・磐田監督)がどういう基準で選手を選ぶかを分かっていたんで、今回はたぶん選ばれないだろうなと考えていました。
開幕2試合に2点を取っただけで、メディアの方に取り上げてもらったのはすごく有難いですけど、今の僕自身はその位置にいるとは思ってない。他の代表フォワードにはこれまでの貯金があるので、それを覆すのは簡単なことじゃないんです。
毎熊(晟矢/C大阪)選手みたいに初招集の選手はいますけど、やっぱりクラブで継続して結果を出している選手を呼んでいる印象がある。森保さんも、ものすごい数の試合を見ていると聞いていますし、こっちが継続して結果を出さないと呼ばれない。しっかり数字を出して、『小川を呼ばざるを得ない』と思わせるような活躍をしたいです」
「練習でも味方と合わないシーンもあるし、1~2か月だといろんな国の選手の特徴やタイミングを理解しきれないところもある。開幕2試合で2ゴールを取れたのは、合わないなりに、チャンスがないなりに数字がついてきたところ。これからもっと連係を良くして、チャンスを増やしていければなと思ってます」と、目の前の課題と改善点を明確に見据えている。
そういった地道な作業の先に、日本代表復帰があるという認識も持っている。前述の通り、今回の9月シリーズは惜しくも落選となったが、小川は欧州組FWの中で、1トップで起用されている数少ない存在だ。
その地位をガッチリと固め、ターゲットマンとしてのスキルや駆け引きを磨き、チームメイトとの連係を向上させていけば、数字もついてくるはず。1トップに求められる総合的なタスクを、ハイレベルかつ継続的に示すことで、必ずや明るい未来が開けてくるに違いない。
「僕もアンダー世代や東京五輪代表の時に森保(一)さん(日本代表監督)や横内(昭展)さん(現・磐田監督)がどういう基準で選手を選ぶかを分かっていたんで、今回はたぶん選ばれないだろうなと考えていました。
開幕2試合に2点を取っただけで、メディアの方に取り上げてもらったのはすごく有難いですけど、今の僕自身はその位置にいるとは思ってない。他の代表フォワードにはこれまでの貯金があるので、それを覆すのは簡単なことじゃないんです。
毎熊(晟矢/C大阪)選手みたいに初招集の選手はいますけど、やっぱりクラブで継続して結果を出している選手を呼んでいる印象がある。森保さんも、ものすごい数の試合を見ていると聞いていますし、こっちが継続して結果を出さないと呼ばれない。しっかり数字を出して、『小川を呼ばざるを得ない』と思わせるような活躍をしたいです」
小川は非常に客観的に自分の置かれた立場を分析していた。それだけ頭をクリアにしてサッカーに取り組めているという証拠でもある。
NECには8月下旬に元オランダ代表FWドストも加入。新たなライバルとの競争も生まれそうだが、そういったタフな環境を生き抜くことで、小川は確実にスケールアップできるはず。
Jリーグでも、ジュビロ磐田でなかなか潜在能力を発揮できず、横浜FCに赴いてからブレイクした遅咲きの男は、代表FWとしてもここから大きく飛躍する可能性が少なくない。そうなる日を楽しみにしつつ、今後の動向を注意深く見守っていきたいものである。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
「日本は前線で起点になれる選手が少ない」いきなり2ゴール爆発のNEC小川航基が本音で明かした“CFとしての矜持”【現地発】
「ワンランク伸びてほしい」中村俊輔が2戦連発の小川航基にエール! 成長過程で強調した“日本ならでは”の強み
【バイタルエリアの仕事人】vol.24 小川航基|「次は俺が決める」4年後の大舞台を見据えて決意を固める
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Jリーグでも、ジュビロ磐田でなかなか潜在能力を発揮できず、横浜FCに赴いてからブレイクした遅咲きの男は、代表FWとしてもここから大きく飛躍する可能性が少なくない。そうなる日を楽しみにしつつ、今後の動向を注意深く見守っていきたいものである。
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