「航基の目は、輝いていましたよ」
横浜FCの小川航基がオランダ1部のNEC移籍を前提とした調整に入るため、チームの活動から離れた。
ホームのニッパツ三ツ沢球技場でセレモニーが行なわれた7月1日、この日は母校の桐光学園高が高円宮杯プリンスリーグ関東2部で水戸ホーリーホックユースに3-0と快勝。相手のオウンゴールで先制し、勝利を手繰り寄せる2点目をマークしたのは、偉大な先輩が背負った9番をつけるFW宮下拓弥だった。
動き出しからファーストタッチ、そしてスピーディなフィニッシュまで、パーフェクトな一発。試合後、思わず鈴木勝大監督に「まるでOBの小川航基選手のような素晴らしいシュートでしたよね」と話した。
「そうですね。ただ、『航基だったら3点取っているよ』とも伝えたいと思います(笑)」
鈴木監督は冗談交じりにそう言った。
では、小川は何が凄かったのか。「高校3年間で僕が彼に特別な何かを教えたと言うつもりはないです」と低姿勢に前置きした鈴木監督が語ってくれた。
「航基はゴールゲッターではありますが、というよりも彼の一番の武器はメンタルの強さだと思っています。目標を追い続けるメンタリティで航基を超える選手は、僕が指導してからの桐光学園では、まだいないですね。
U-20ワールドカップで大怪我してからはペースダウンしましたけど、横浜FC移籍後は昨季がJ2得点王、今季も点を取っている。それは、彼が常に自分の目の前に目標を掲げ、目標達成のためにシナリオを描き、コツコツと努力を積み重ねてきたからこそだったと思います」
【動画】小川航基の退団スピーチをノーカットで
ホームのニッパツ三ツ沢球技場でセレモニーが行なわれた7月1日、この日は母校の桐光学園高が高円宮杯プリンスリーグ関東2部で水戸ホーリーホックユースに3-0と快勝。相手のオウンゴールで先制し、勝利を手繰り寄せる2点目をマークしたのは、偉大な先輩が背負った9番をつけるFW宮下拓弥だった。
動き出しからファーストタッチ、そしてスピーディなフィニッシュまで、パーフェクトな一発。試合後、思わず鈴木勝大監督に「まるでOBの小川航基選手のような素晴らしいシュートでしたよね」と話した。
「そうですね。ただ、『航基だったら3点取っているよ』とも伝えたいと思います(笑)」
鈴木監督は冗談交じりにそう言った。
では、小川は何が凄かったのか。「高校3年間で僕が彼に特別な何かを教えたと言うつもりはないです」と低姿勢に前置きした鈴木監督が語ってくれた。
「航基はゴールゲッターではありますが、というよりも彼の一番の武器はメンタルの強さだと思っています。目標を追い続けるメンタリティで航基を超える選手は、僕が指導してからの桐光学園では、まだいないですね。
U-20ワールドカップで大怪我してからはペースダウンしましたけど、横浜FC移籍後は昨季がJ2得点王、今季も点を取っている。それは、彼が常に自分の目の前に目標を掲げ、目標達成のためにシナリオを描き、コツコツと努力を積み重ねてきたからこそだったと思います」
【動画】小川航基の退団スピーチをノーカットで
桐光学園高、そして世代別代表では大型ストライカーとして注目を浴びたが、2017年のU-20ワールドカップで左膝の前十字靭帯断裂及び半月板損傷の大怪我を負ってからは、確かに伸び悩んだ印象もあった。
それでも2022年の横浜FC加入後は、昨季にJ2で41試合・26得点、今季にJ1で15試合・6得点。強いメンタルで復活した小川は、セレモニーで「次に日本に帰ってくる時には、必ず日の丸を背負って帰ってきます。そして、次のワールドカップで点を取るのは僕です」とサポーターに誓った。
次なる目標に向けて突き進む教え子の活躍に、鈴木監督は太鼓判を押した。
「海外ではイレギュラーなことがあると思いますけど、彼の良さであるメンタルの強さを世界に遺憾なく見せつけてほしいですね。日の丸を頭に入れて海外に出ていくと思うので、その目標を必ず達成してほしい。相談を受けて彼とは会いましたけど、航基の目は、輝いていましたよ」
最後に鈴木監督は、熱い話を聞かせてくれた。
「桐光学園の背番号9は、9番というよりも『小川航基』だと僕は思っているんです。だから、航基のポジションに近い選手には『航基はこうだったよ』と常々話していますね。もちろん、航基と同じストーリーを歩まなくてもいい。でも、航基のような選手がプロになり、世代別代表で日の丸をつけ、世界に出ていくんだよ、と今の選手たちには伝えています」
話を聞いたのは、桐光学園高のグラウンドで、OBの中村俊輔氏から寄贈されたというベンチの横。そのベンチに刻まれている「Shunsuke10」を横目に、OBでもある鈴木監督の言葉に耳を傾け、桐光学園高が強豪校たる所以を感じた。
取材・文●志水麗鑑(フリーライター)
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それでも2022年の横浜FC加入後は、昨季にJ2で41試合・26得点、今季にJ1で15試合・6得点。強いメンタルで復活した小川は、セレモニーで「次に日本に帰ってくる時には、必ず日の丸を背負って帰ってきます。そして、次のワールドカップで点を取るのは僕です」とサポーターに誓った。
次なる目標に向けて突き進む教え子の活躍に、鈴木監督は太鼓判を押した。
「海外ではイレギュラーなことがあると思いますけど、彼の良さであるメンタルの強さを世界に遺憾なく見せつけてほしいですね。日の丸を頭に入れて海外に出ていくと思うので、その目標を必ず達成してほしい。相談を受けて彼とは会いましたけど、航基の目は、輝いていましたよ」
最後に鈴木監督は、熱い話を聞かせてくれた。
「桐光学園の背番号9は、9番というよりも『小川航基』だと僕は思っているんです。だから、航基のポジションに近い選手には『航基はこうだったよ』と常々話していますね。もちろん、航基と同じストーリーを歩まなくてもいい。でも、航基のような選手がプロになり、世代別代表で日の丸をつけ、世界に出ていくんだよ、と今の選手たちには伝えています」
話を聞いたのは、桐光学園高のグラウンドで、OBの中村俊輔氏から寄贈されたというベンチの横。そのベンチに刻まれている「Shunsuke10」を横目に、OBでもある鈴木監督の言葉に耳を傾け、桐光学園高が強豪校たる所以を感じた。
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