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【サッカーダイジェストの視点】逆境に晒され鍛えられた“耐える力”。イラク戦は手倉森ジャパンのハイライトに

カテゴリ:日本代表

本田健介(サッカーダイジェスト)

2016年01月27日

これまでの悔しい経験が結果として結実。

イラク戦は攻め込まれた時間帯も長かったが、植田(写真)、奈良を中心によく撥ね返した。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

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“耐える力”は多くの逆境に晒されてきたからこそ身に付いたものなのかもしれない。
 
 手倉森ジャパンは、直面する数々の課題に立ち向かってきた。いや、そもそもはチーム立ち上げ時から、この世代は難しい状況に置かれていた。五輪世代に上がるひとつ前のU-19日本代表では、2012年、14年とU-20ワールドカップの出場を逃し、経験不足が囁かれていた。そうしたなかで、リオ五輪出場を目指すチームは船出した。
 
 すると一昨年のU-22アジア選手権、アジア大会では揃ってベスト8で敗退。その後は得点力不足にも悩まされ、先行きを不安視された。
 
 ただそれだけに「周囲からの期待値は低いとは分かっていたし、その悔しさを晴らしたいと思っていた」(岩波)と選手たちの想いは一致していたようだ。
 
手倉森監督は「僕自身、難しいプロジェクトに対して選ばれたんだなと感じました。でも難しいからこそやりがいがある。選手たちは決してポテンシャルが低いメンバーじゃない。アンダーで悔しい思いをしたからこそ、伸びしろがある」と信じていたという。
 
 そしてイラク戦の前には「悔しい思いをさせられた人間がいるという話をしました。自分も仙台で万年J2にいたチームを5年でACLまで導けた。それは、悔しい想いをしている選手に可能性を感じたからだ」と語りかけたという。
 
 耐えて耐えて、ここぞというチャンスを掴む。イラク戦はまさに手倉森ジャパンのこれまでの歩みのハイライトだったのかもしれない。
 
 リオへの切符を掴んだ若き日本代表は3日後に今大会の優勝を目指して韓国と対戦する。アジア最大のライバルに勝ち、頂点を極めた時、リオでの躍進に対する期待感は、よりいっそう高まるはずだ。
 
取材・文:本田健介(サッカーダイジェスト編集部)
 
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