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ヒュンメルカップで無敗優勝の東京・明法高。中高同時強化がスタートして3年目、新興勢力として着実に歴史を刻み始めた

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2023年08月20日

新設されたVEDIALO CFと提携

ポテンシャルを秘めた選手たちが揃う。今後の成長が楽しみだ。写真:安藤隆人

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 実は明法中学・高校設立当初の教員が谷口監督の祖父という縁もあり、明法をより盛り上げるという使命を担っている。

 谷口監督は強化1年目で選手獲得に動くだけではなく、組織改革も行なった。部員がわずかしかいなかった明法中サッカー部の立て直しを図ろうとした際、ちょうど知り合いがクラブチームを新設しようとすることを知ったという。

 すぐに話し合いの場を持ち、明法中学・高校のグラウンド提供やスポンサーの獲得の補助などを通じて、新たに立ち上がったVEDIALO CFと提携。同クラブは明法高サッカー部の下部組織に当たる形となった。

 中高同時強化がスタートして3年目の今年。高校は強化1期生が3年生となり、VEDIALO CFも1期生が中学3年生となった。所属リーグは東京都の一番下に位置する第8地区ユースリーグ3部に新規参入すると、ようやく全学年が揃った今年は第8地区ユースリーグ1部で全勝を続けている。
 
 だが、トーナメントでは昨年度の選手権東京都予選1回戦に進出(目黒日大に敗戦)、今年度のインターハイ予選は西支部の初戦で都立八王子東に敗れるなど、東京都の頂点はまだ果てしなく遠い。

「帝京さん、関東第一さんなどと肩を並べるのはまだまだ厳しいですが、勝つことや全国に出ることを急ぐのではなく、我々の足もとを見つめながら、しっかりと土台を築いていきたいと思っています。だからこそ、サッカーがただ上手ければいいというのではなく、入学前に本人と親御さんと面談をして、本当にサッカーが好きなのか、情熱があるのかを確認して、我々の1つのファミリーとなっていくというビジョンに賛同してもらった選手と一緒に、3年間を過ごすことを大事にしています」

 来年はVEDIALO CFからも選手が入ってくる。強化サイクルの最初の節目を迎えているからこそ、結果に一喜一憂せず、かつ着実に積み上げをしていくのみ。

 だが、今回のヒュンメルカップ優勝は1つの転機になったことは間違いない。これから歴史を創造していく彼らの力強い一歩を山形の地で見ることができた。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

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