北海道で開催された夏のインターハイは、決勝で明秀日立（茨城）が桐光学園（神奈川）に勝利。２－２で突入したPK戦を７－６で制し、初優勝を飾った。ここでは、今大会でひと際インパクトを残したプレーヤーをベストイレブン形式で紹介する。

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GK
渡辺勇樹（桐光学園／３年）
「誰よりも声を出さないとキャプテンとは言えない」。最後尾から力強くチームを牽引する守護神のセールスポイントは本人の言葉通り、コーチングだ。「自分も褒められると嬉しいので意識している」と味方を褒めつつも、不甲斐ないプレーがあると厳しい声掛けも忘れない。４年ぶりとなるファイナル進出に彼の声は欠かせなかった。

DF
長谷川幸蔵（明秀日立／３年）
瞬時にトップスピードまで上がる速さと無尽蔵のスタミナが持ち味の右SB。今大会は対面する選手にボールが入った瞬間、上手くかっさらい、そのままの勢いで攻撃に繰り出す場面が何度も見られた。決勝で先制点をアシストしたように上がってからのクロスも質が高く、明秀日立の躍進は彼抜きでは語れない。

DF
山本 凌（明秀日立／３年）
中学時代は控えだったが、「（チームメイトが）誰もいない高校に入って、自分を変えたかった」と選んだ明秀日立で心身ともに大きく成長。恵まれた肉体を活かしたはね返しとボールハントで初の日本一に貢献した。相手に寄せられても簡単にはクリアせず、味方に繋げる技術も魅力十分。知名度を高める夏になったのは間違いない。
 

DF
平田大耀（国見／３年）
無失点でベスト４まで勝ち上がり、名門復活を印象付けた今大会の国見。立役者の一人は、キャプテンとして後方からチームを牽引した平田だ。CBとしてサイズに恵まれたタイプではないが、的確なコーチングで守備をコントロール。味方が強く奪いにいったこぼれ球を的確な読みで拾って、危ない場面を阻止し続けた。

DF
森 紺（高知／３年）
170センチの身長はCBとして小柄だが、身体能力はピカイチ。「走るのも速いし、高くも飛べる。（飛ぶ）タイミングも上手い」（大坪裕典監督）との特性を活かし、相手の攻撃をことごとくはね返した。目標とする４強入りは果たせなかったが、チーム初のベスト８に手応え十分。「自分たちはやれるという自信が付いた」と口にした。

DF
尾野優日（日大藤沢／３年）
U-17日本代表のDF吉永夢希（神村学園）を筆頭に今年は左SBに注目株が揃うなかでも、尾野の攻撃力は異質。切れ味鋭いドリブルでハイサイドまで駆け上がり、クロスからチャンスを作る姿は魅力十分だ。今大会は右足の精度にも成長の跡が見られ、中央への仕掛けを度々披露。相手にとって、より厄介な選手になりつつある。
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