層が薄くなったウイングは重要な補強ポイント。
変化があったのは、メンバーの顔ぶれだ。レンタル中だったアドナン・ヤヌザイは予定より半年早くマンチェスター・Uに戻り、ヨナス・ホフマンはボルシアMGに新天地を求めた。ウイングのバックアッパーだったホフマンの移籍金は800万ユーロ(約11億円)。ドルトムントにとっては悪くない商売だったと言えるだろう。
2人の放出で層が薄くなったウイングは、今冬の重要な補強ポイントだ。実際「1~2人の新戦力を獲得したい」とトゥヘル監督が明言しており、ハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOも投資する準備があるようだ。
求めているのはレギュラークラスの実力者で、最も有力な候補はマインツのユヌス・マッリ。トゥヘルのマインツ時代の教え子で、即戦力として十分に計算が立つ。ドルトムントはすでに交渉を進めているようで、1300万ユーロ(約18億円)で獲得を打診したと伝えられる。現在のマッリの好調ぶりを考えれば適正な価格であり、あとはマインツがどう判断するかだろう。
いずれにせよ、ボルシアMG戦は厳しい戦いになるはずだ。ここ5シーズン、ドルトムントは敵地でこの“もうひとつのボルシア”に一度も勝てていないのだ。香川が欠場すれば、苦戦する可能性はさらに高まるだろう。
文:マルクス・バーク
翻訳:円賀貴子
【著者プロフィール】
Marcus BARK(マルクス・バーク)/地元のドルトムントに太いパイプを持つフリージャーナリストで、ドイツ第一公共放送・ウェブ版のドイツ代表番としても活躍中。国外のリーグも幅広くカバーし、複数のメジャー媒体に寄稿する。1962年7月8日生まれ。
2人の放出で層が薄くなったウイングは、今冬の重要な補強ポイントだ。実際「1~2人の新戦力を獲得したい」とトゥヘル監督が明言しており、ハンス=ヨアヒム・ヴァツケCEOも投資する準備があるようだ。
求めているのはレギュラークラスの実力者で、最も有力な候補はマインツのユヌス・マッリ。トゥヘルのマインツ時代の教え子で、即戦力として十分に計算が立つ。ドルトムントはすでに交渉を進めているようで、1300万ユーロ(約18億円)で獲得を打診したと伝えられる。現在のマッリの好調ぶりを考えれば適正な価格であり、あとはマインツがどう判断するかだろう。
いずれにせよ、ボルシアMG戦は厳しい戦いになるはずだ。ここ5シーズン、ドルトムントは敵地でこの“もうひとつのボルシア”に一度も勝てていないのだ。香川が欠場すれば、苦戦する可能性はさらに高まるだろう。
文:マルクス・バーク
翻訳:円賀貴子
【著者プロフィール】
Marcus BARK(マルクス・バーク)/地元のドルトムントに太いパイプを持つフリージャーナリストで、ドイツ第一公共放送・ウェブ版のドイツ代表番としても活躍中。国外のリーグも幅広くカバーし、複数のメジャー媒体に寄稿する。1962年7月8日生まれ。