• トップ
  • ニュース一覧
  • 頭脳的で破壊的なドリブルはまさに脅威! 桐光学園のアタッカー齋藤俊輔は、準決勝で負傷交代も晴れやかな表情【総体】

頭脳的で破壊的なドリブルはまさに脅威! 桐光学園のアタッカー齋藤俊輔は、準決勝で負傷交代も晴れやかな表情【総体】

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2023年08月04日

「大丈夫です!明日がんばります」

PK戦で齋藤は、パイプ椅子に座り、祈るように見つめていた。写真:安藤隆人

画像を見る

 国見との準決勝でも、中盤でボールを受けて何度も縦に鋭い突破を見せると、より目をひいたのが質の高いプレスバックとそこからの攻守の切り替えだった。相手ボランチやサイドハーフがボールを持てば、高速プレスを見せてボールを奪い取り、すぐさま縦にドリブルで運ぶなど、国見に攻撃のリズムを作らせなかった。

 しかし、後半アディショナルタイム4分に接触プレーから右スネを打撲し、そのまま担架で運ばれて交代となった。スコアレスで突入したPK戦は、ベンチメンバーと列を組んで、パイプ椅子に座って祈るように見つめていた。

 そして、本来は自分の番だった5人目で勝負が決まるシチュエーションとなると、6番目から5番目に繰り上がったCB川村優介がボールをセットする姿を、齋藤は両手を組んで見つめていた。
 
 そして川村が期待に応えて成功すると、その場で両手を広げて喜びを爆発させ、齋藤のもとには歓喜の輪ができた。

 怪我の具合は分からず、決勝に出場できるかはわからない。しかし、齋藤は晴れやかな表情で「大丈夫です!明日がんばります」とスタジアムを後にした。

 4日の決勝で、齋藤の頭脳的かつ破壊的なドリブルを見ることができるか。出場可能であればぜひ注目して欲しいし、仮に不可能でも彼の名はぜひ覚えて欲しい。それほど、大会が行なわれている北海道の地で、齋藤はインパクトを残している。

取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)

【画像】帝京、国見、鹿実、市船… 強豪校別 歴代ベストイレブン!

「後輩たちの目標に!」W杯参戦中のなでしこ千葉玲海菜、母校のインハイ優勝で発奮!「活躍して女子サッカーを盛り上げたい」

「『国見復活』と言われたのですが...」抜本的な変革をもたらした指揮官・木藤健太。インハイ4強も「驚きはない」【総体】
【関連記事】
「自分たちの力を過信し過ぎた」市立船橋の主将・太田隼剛が8強敗退で痛感した現実「チームが1つにならないと...」【総体】
「後輩たちの目標に!」W杯参戦中のなでしこ千葉玲海菜、母校のインハイ優勝で発奮!「活躍して女子サッカーを盛り上げたい」
ついに決勝カードが決定! 桐光学園がPK戦の末に国見を撃破、明秀日立は日大藤沢に3-1快勝で初のファイナル進出!【総体 準決勝まとめ】
「『国見復活』と言われたのですが...」抜本的な変革をもたらした指揮官・木藤健太。インハイ4強も「驚きはない」【総体】
なぜ高知高のサッカーは面白い? 大坪裕典監督が前指揮官の築き上げたチームに加えた“エッセンス”【総体】

サッカーダイジェストTV

詳細を見る

 動画をもっと見る

Facebookでコメント

サッカーダイジェストの最新号

  • 週刊サッカーダイジェスト いざアジア王者へ!
    5月10日発売
    悲願のACL初制覇へ
    横浜F・マリノス
    充実企画で
    強さの秘密を徹底解剖
    詳細はこちら

  • ワールドサッカーダイジェスト ガンナーズを一大特集!
    5月2日発売
    プレミア制覇なるか!?
    進化の最終フェーズへ
    アーセナル
    最強化計画
    詳細はこちら

  • 高校サッカーダイジェスト 高校サッカーダイジェストVo.40
    1月12日発売
    第102回全国高校選手権
    決戦速報号
    青森山田が4度目V
    全47試合を完全レポート
    詳細はこちら

>>広告掲載のお問合せ

ページトップへ