縦横無尽の動きでダメージを広げる
岡田は非常に賢い選手で、チャンスメーカー、フィニッシャーだけではなく、リンクマンとして左右上下で関わりを持てる選手。その特性を佐藤監督が評価していたからこそ、「インターハイはリーグ戦と違ってベンチ入りメンバーが限られているからこそ、岡田をサイドだけではなく、1トップに起用することで戦い方の幅を広げることができると思った」と、一人二役を期待して、新たなポジションを任せたのだった。
「後半の相手が体力的に落ちてくるタイミングで1トップに入るということは、自分が積極的に前後左右に動いて相手のディフェンスラインを揺さぶることで、そのダメージをより広げるという役割があると思っています。
これで足が止まったり、ラインが下がったりすれば、1.5列目以降の選手がより前を向いてプレーすることができる。それをきちんとやりきることこそ、僕が1トップに入るメリットだと思います」
「後半の相手が体力的に落ちてくるタイミングで1トップに入るということは、自分が積極的に前後左右に動いて相手のディフェンスラインを揺さぶることで、そのダメージをより広げるという役割があると思っています。
これで足が止まったり、ラインが下がったりすれば、1.5列目以降の選手がより前を向いてプレーすることができる。それをきちんとやりきることこそ、僕が1トップに入るメリットだと思います」
佐藤監督の意図と自分の持つ力を照らし合わせて、チームのために必要なことをきっちりとプレーで表現する。ベスト8に勝ち進んだ日大藤沢の躍進の裏には、ダイナミックかつ緻密な岡田のサッカーセンスが隠されている。
次なる相手は優勝候補の市立船橋。難関となるからこそ、岡田のセンスがより勝利へのキーとなる。2017年度以来となる2度目のファイナリスト、初優勝に向けて、サイドと中央で存在感を放つ岡田のプレーに注目してほしい。
取材・文●安藤隆人(サッカージャーナリスト)
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