22-23シーズンのリーグ・アン最大の発見が、モナコのベン=セギルだ。繊細なテクニック、プレービジョンはもとより、そのパーソナリティーでも異彩を放った。まだ線が細く、デュエルで当たり負けせずコンスタントに活躍するためには、アスリートとしての逞しさを身につける必要があるはずだ。
早くもプロ通算100試合出場を果たしたリヨンのシェルキは、5月のモナコ戦(36節)で“ジダン風ルーレット”でDFをかわし、カクレのゴールを演出したプレーで観客の度肝を抜いた。
19歳の攻撃的MFは、「自分はメッシだ」という過剰な自意識さえ捨てることができれば、ビッグタレントとしての将来は約束されたようなものだ。左右両足を遜色なく使いこなす天才で、シンプルにプレーするだけでたちまちチームに光が差し込む。純粋なテクニックに関しては、ベン・アルファ以来の異能だ。
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テクニックについて言えばベン・アルファ以来の異能
リヨンではさらに、ギュストが輝かしい才能の持ち主だ。抜群のスピードとスタミナを兼ね備え、献身的に上下動を繰り返し、正確なクロスを放つ。縦を抉って折り返すグラウンダーのクロス、抜き切らずにGKとDFの間に鋭く送るアーリークロスと、攻め手は豊富だ。1月のメルカートでチェルシー移籍が決まり、この夏に合流する。守備を磨けば明るい未来が待っているはずだ。
●文:ヴァンサン・デュリュック(レキップ)
●翻訳:結城麻里
※『ワールドサッカーダイジェスト』2023年7月6日号より加筆・修正
●文:ヴァンサン・デュリュック(レキップ)
●翻訳:結城麻里
※『ワールドサッカーダイジェスト』2023年7月6日号より加筆・修正