ドリブルは緩急が効き、縦への仕掛け、内へのカットインと自由自在で相手に的を絞らせない。34節エスパニョール戦では、突破力を見せつけてレバンドフスキの先制弾をアシストしている。
このバルデと左サイドで縦に並び、抜群の補完関係を築いたのがガビだった。ほぼ完璧に演じたのは“偽ウイング”とも言うべき役回りで、局面に応じて最適なポジションを取って最善のプレーを選択してチームを機能させた。
証明したのは卓越した戦術的インテリジェンスだ。かといって闘争心も旺盛で、ルーズボールに頭から突っ込んだアスレティック・ビルバオ戦(25節)での勇気あるプレーには畏敬をさえ覚えた。ボールを持ってのプレーにはまだ改善の余地があるとはいえ、デビュー2年目を終えた18歳は確実に成長を遂げている。