元J1クラブの意地とプライド
終盤に失点すると歯止めがきかないのが今季の山雅。4月のアスルクラロ沼津、5月の鹿児島戦もそうだったが、一度崩れると終盤に連続失点する傾向がある。
今回も同様で、ラストの時間帯にリスタートから阿部に背後を突かれて2点目を奪われ、1-2でまさかの逆転負けを喫したのだ。
涼しい松本から猛暑の沖縄という環境の劇的な変化、長距離移動というマイナス面はあったが、それでも勝点3を死守しなければいけなかったのは事実。これでさらに上位争いからまた一歩、後退したというしかないだろう。
霜田監督が「総得点76」を掲げた通り、今季の山雅は得点力の部分では多少の前進は見られる。ここまでの29という数字は昨季同節より3つ多いし、小松蓮も目下、J3得点ランキングトップの12点をマークしている。それは前向きな点と言える。
しかしながら、簡単な失点が多すぎる。総失点24というのは前年同節より11も多く、今季上位10チームの中ではワースト。後半戦に突入してすぐにでも「総失点38」を越えてしまいそうな雰囲気もある。
琉球の喜名監督が指摘した通り、今の山雅はクロスからの失点が圧倒的に多い。しかも前と後ろが連動性を欠き、一体感のあるプレスがかけられずに、中間ポジションが空きがちだ。
今回も同様で、ラストの時間帯にリスタートから阿部に背後を突かれて2点目を奪われ、1-2でまさかの逆転負けを喫したのだ。
涼しい松本から猛暑の沖縄という環境の劇的な変化、長距離移動というマイナス面はあったが、それでも勝点3を死守しなければいけなかったのは事実。これでさらに上位争いからまた一歩、後退したというしかないだろう。
霜田監督が「総得点76」を掲げた通り、今季の山雅は得点力の部分では多少の前進は見られる。ここまでの29という数字は昨季同節より3つ多いし、小松蓮も目下、J3得点ランキングトップの12点をマークしている。それは前向きな点と言える。
しかしながら、簡単な失点が多すぎる。総失点24というのは前年同節より11も多く、今季上位10チームの中ではワースト。後半戦に突入してすぐにでも「総失点38」を越えてしまいそうな雰囲気もある。
琉球の喜名監督が指摘した通り、今の山雅はクロスからの失点が圧倒的に多い。しかも前と後ろが連動性を欠き、一体感のあるプレスがかけられずに、中間ポジションが空きがちだ。
そこで簡単にボールをコントロールされて、ギャップを突かれ、決定的なチャンスを作られている。負の連鎖に歯止めをかけない限り、J2昇格は遠のく一方なのだ。
「(反町康治監督=現JFA技術委員長が率いていた)前みたいに縦に蹴り出すサッカーを今はやっていない。つなぐスタイルにチャレンジしている分、難易度は高いし、完成させる時間もかかる」とベテランGK村山智彦も苦渋の表情を浮かべていたが、彼らがチーム作りと結果の二兎を追う難しさに直面しているのは確か。
とはいえ、時間は待ってくれない。これ以上、勝点を逃したら、昇格への道が途絶えかねない。
「ボールを動かす・セカンドボールを拾う・取ったボールをきちんとつなぐ...。我々はそのことをキャンプからやってきた。今はできる試合とできない試合があるが、できる試合を増やしていかないといけない」と霜田監督も強調していた。
ここまでの積み上げをどう具現化し、結果につなげていくのか。その道筋を真剣に模索しなければならない。
いずれにせよ、前半戦に大きく取りこぼした分、後半戦にギアを上げることは最重要課題だ。キャプテンの菊井を中心に選手たちが意見を出し合うくらいの気概を見せてほしいところ。元J1クラブの意地とプライドを今一度、示すしかない。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
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「(反町康治監督=現JFA技術委員長が率いていた)前みたいに縦に蹴り出すサッカーを今はやっていない。つなぐスタイルにチャレンジしている分、難易度は高いし、完成させる時間もかかる」とベテランGK村山智彦も苦渋の表情を浮かべていたが、彼らがチーム作りと結果の二兎を追う難しさに直面しているのは確か。
とはいえ、時間は待ってくれない。これ以上、勝点を逃したら、昇格への道が途絶えかねない。
「ボールを動かす・セカンドボールを拾う・取ったボールをきちんとつなぐ...。我々はそのことをキャンプからやってきた。今はできる試合とできない試合があるが、できる試合を増やしていかないといけない」と霜田監督も強調していた。
ここまでの積み上げをどう具現化し、結果につなげていくのか。その道筋を真剣に模索しなければならない。
いずれにせよ、前半戦に大きく取りこぼした分、後半戦にギアを上げることは最重要課題だ。キャプテンの菊井を中心に選手たちが意見を出し合うくらいの気概を見せてほしいところ。元J1クラブの意地とプライドを今一度、示すしかない。
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