【U-23日本代表】遅れてきた“ラッキーボーイ”。豊川雄太がチームに勢いをもたらす

カテゴリ:日本代表

サッカーダイジェスト編集部

2016年01月08日

手倉森監督もその動きを高く評価。

来シーズンからは慣れしたんだ鹿島から岡山へのレンタル移籍が決定。さらなる成長を目指す。(C)SOCCER DIGEST

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 豊川はサバイバル合宿を勝ち抜いた男だ。リオ五輪最終予選の21人のメンバーが発表された後の沖縄・石垣直キャンプでは猛アピールが実を結び、残り2枠の追加メンバーに滑り込んだ。
 
 石垣島キャンプでの紅白戦ではCKから1アシストするなど、チームに数少ないキッカーとしても存在感を示した。同合宿では序盤から調子が良く、手倉森監督も「キャンプの2、3日目ぐらいから動きが良かった」と話す。
 
 追加2選手の1番手として指揮官の構想に入っていた。最終的にMF三竿健斗とともに選ばれ、指揮官から「裏への飛び出し、相手の守備をはがすフリーランニング、そして彼の豊富な活動量が1か月の戦いに必要だと感じた」と高く評価された。得点力不足解消のラッキーボーイとして期待は増す。
 
 メンバー入りが有力視されていたMF関根貴大やFW鎌田大地は落選したが、豊川は「ドリブルやパスが上手い選手はいますが、ゴールに向かっていく、相手の背後を取る。そうした動きやフリーランで相手が嫌がる動きをするのが自分の特長」と自己分析する。
 
 ベトナム戦でも、最終ラインの裏を縦に速く突いた攻撃に絡み、アクセントをつけた。ただ試合後には「もっとコミュニケーションを取り合いながら高めていきたい。本番で取らないと意味がないので」と語る。
 
 3月のリオ五輪1次予選は3試合中2試合に出場。初戦のマカオ戦で得点を決めるなど、最終予選に導く活躍を見せた。
 
 新シーズンは鹿島から岡山に期限付き移籍することも決まっている。
 
「今までと異なる環境で、1シーズンという限られた時間のなかで、自分のサッカーに磨きをかけたいと思います。今はどんな形であっても試合に出場し続け、試合のなかで成長する必要があると感じて決断しました」
 
 出場機会を求め、3年間プレーした常勝軍団を離れる覚悟を決めた。すべては最終予選を突破した先にある五輪本大会に出るため。好調な豊川がチームの鍵を握りそうだ。
 
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