「チャンスをもらえなかった」恨み節が止まらない!“カカ2世”と呼ばれた天才の本音とキャリアに迫る「チェルシーはビジネスをしているだけ」【消えた逸材】
カテゴリ:連載・コラム
2023年07月26日
ようやく自由になれたのは21年1月
そんな境遇に追いやられ、クラブの思惑に振り回され続けたのが、ルーカス・ピアゾンだった。同じ立場のレンタル組は今でも毎年10人ほどに達するが、10シーズンで7クラブを転々としたピアゾンは、アブラモビッチ以後のチェルシーを一面で象徴する存在と言えるだろう。
ようやく自由になれたのは21年1月。28歳の誕生日を目前にブラガへの移籍が決まった。このとき、10シーズンを振り返ってこう語っている。サッカーに関するさまざまなコンテンツを発信するデジタルメディア『Oh My Goal』のインタビューで吐露した胸の内だ。
「18歳になって初めてベンチに入った。監督は(アンドレ)ヴィラス=ボアスだった。でもシーズンが終わる頃にはもう彼はいなかった。(ロベルト)ディ・マッテオに代わって、次のシーズンはファーストチームに置いてくれた。9月に2試合に出て、12月に1試合。でもディ・マッテオもやがていなくなり、ラファエル・ベニテスに代わった。僕はレンタルに出されて、戻ってくるとベニテスもいなくなっていた。次はたしかジョゼ(モウリーニョ)で、状況はさらに難しくなった。チャンスはほとんどもらえなかった」
ようやく自由になれたのは21年1月。28歳の誕生日を目前にブラガへの移籍が決まった。このとき、10シーズンを振り返ってこう語っている。サッカーに関するさまざまなコンテンツを発信するデジタルメディア『Oh My Goal』のインタビューで吐露した胸の内だ。
「18歳になって初めてベンチに入った。監督は(アンドレ)ヴィラス=ボアスだった。でもシーズンが終わる頃にはもう彼はいなかった。(ロベルト)ディ・マッテオに代わって、次のシーズンはファーストチームに置いてくれた。9月に2試合に出て、12月に1試合。でもディ・マッテオもやがていなくなり、ラファエル・ベニテスに代わった。僕はレンタルに出されて、戻ってくるとベニテスもいなくなっていた。次はたしかジョゼ(モウリーニョ)で、状況はさらに難しくなった。チャンスはほとんどもらえなかった」
恨み節は続く。
「いつもレンタル先から戻ると、新監督のもとでプレシーズンが始まって、新しい選手が入ってくる。クラブは決まってこう言う。『しっかりやれば、監督が認めてくれる』。でも、そんなはずはなかった。大金を払って獲得した選手を使わないわけがないから。3週間、4週間、5週間と経つと、また外に出されることになる。最初のころは、それでも期待されていると思っていた。でも、レンタルが3回、4回と重なると現実を思い知らされる。クラブはビジネスをしているだけ。外に出すのは買い手を見つけるためで、チェルシーに居場所はないんだって」
続いてレンタル生活の厳しさを言う。
「例えば、オランダとドイツではまったく違うし、チームによって求められるものが異なる。対応するにはとにかく時間が必要だ。でも、レンタルだから猶予はもらえない。しかもチェルシーの選手だからとにかく期待されるし、プレッシャーが特大だ」
レンタル生活は、ブラガに移った今も続く。クラブの思惑に振り回される宙ぶらりんな状態も変わらない。22年3月からボタフォゴに貸し出され、レンタルは6月に終了するが、6月下旬の時点で去就は不透明だ──。
文●松野敏史
※『ワールドサッカーダイジェスト』2023年6月15日号より転載
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「いつもレンタル先から戻ると、新監督のもとでプレシーズンが始まって、新しい選手が入ってくる。クラブは決まってこう言う。『しっかりやれば、監督が認めてくれる』。でも、そんなはずはなかった。大金を払って獲得した選手を使わないわけがないから。3週間、4週間、5週間と経つと、また外に出されることになる。最初のころは、それでも期待されていると思っていた。でも、レンタルが3回、4回と重なると現実を思い知らされる。クラブはビジネスをしているだけ。外に出すのは買い手を見つけるためで、チェルシーに居場所はないんだって」
続いてレンタル生活の厳しさを言う。
「例えば、オランダとドイツではまったく違うし、チームによって求められるものが異なる。対応するにはとにかく時間が必要だ。でも、レンタルだから猶予はもらえない。しかもチェルシーの選手だからとにかく期待されるし、プレッシャーが特大だ」
レンタル生活は、ブラガに移った今も続く。クラブの思惑に振り回される宙ぶらりんな状態も変わらない。22年3月からボタフォゴに貸し出され、レンタルは6月に終了するが、6月下旬の時点で去就は不透明だ──。
文●松野敏史
※『ワールドサッカーダイジェスト』2023年6月15日号より転載
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