もうひとつの重要な強化ポイントが右SBだ。開幕時はサントンがレギュラーとして起用されたものの、クロスの質や攻め上がった時の連携に不足があり、攻撃面での物足りなさが目についた。
 
　サントンが故障すると、長友、ダニーロ・ダンブロージオ、そしてマルティン・モントーヤが日替わりで起用されたが、いずれもマンチーニ監督の確固たる信頼を得るには至っていない。
 
　指揮官の求める「フィジカルに優れ、攻守に貢献できる右SB」の候補に挙がるのが、グレゴリー・ファン・デルヴィールだ。パリSGとの契約は残り半年なうえ、今シーズンはセルジュ・オーリエとのポジション争いで後れを取っているため、今冬に新天地を求める可能性は低くない。
 
　右SBでは他にヴェローナのヤコポ・サーラ、ユベントスのマルティン・カセレス、クラブ・ブルージュのトーマス・ムニエなども注視している。

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　また、契約が近いと見られるボカのCFジョナタン・カレーリについては、インテルがEU外選手枠を使い切っているため、サイン後にセリエAの他のクラブへ貸し出す予定だ。
 
　ただ、ここにきてカレーリ本人が「出番がないのであれば、もう半年ボカでプレーしたい」とも語っている。インテルはボローニャ、キエーボ、フロジノーネなどと話し合いを進めているが、ある程度の出場機会保証がレンタル先を選定するうえでの大きなポイントとなるだろう。
 
文：ワールドサッカーダイジェスト編集部