「試合に入るまで不安だから、ひたすら蹴って、スッキリして、自信を持って本番に臨む」
――11月22日のリーグ最終戦が終わってから1週間以上が経ちました。3年連続得点王を獲得した実感がそろそろ湧いてきましたか?
最終節から2、3日はシーズンを戦い抜いた興奮が残っていましたが、いつの間にか気持ちが落ち着いていました。だから、あまり実感がないというのが本音です。いつもなら最終節から間もなくJリーグアウォーズがあり、そこで表彰されて実感が湧くんですけどね。今はまだ『なんとなく獲れて良かった』なと(編集部・注/インタビューは12月3日に実施した)。
――3年連続得点王を期待されるなか、相当の重圧があったのでは?
そりゃあもうかなり。プレッシャーは半端なかったし、本当にホッとしました。ただ川崎に加入した1年目に比べれば、そういう状況に慣れている分、今年はまだ上手く対応できた気がします。基本的に、周りから得点王について言われるのは、あまり好きじゃなかった(笑)。その難しさは俺が一番分かっていることですから。
とはいえ、そう言われるのはありがたいし、それによって逆に『点を取ってやる』『得点王になってやる』という気持ちも強くなった。そこは微妙なところですが、そっとしておいてほしいけど、言われることが良い刺激にもなるので、結局、プラスマイナスゼロですね。
――リーグ最終節の仙台戦では、エリア右付近からゴール左上に豪快な一撃を叩き込みました。「イメージどおり」と語っていましたね。
なかなかあのコースには飛ばないけれど、ただ、あの位置からのシュート練習はずっとしていたし、自信はありました。練習どおりだったうえに、得点王も懸かっていたなかでのゴールだったので、決まった瞬間は爽快でした。
――川崎での1年目は、中盤でボールを受ける場面も多かったですが、昨季からその回数が減り、今季は相手エリア付近でのプレーが一層増えました。
風間(八宏)監督から『ゴールの近くにいろ』と何度も言われていましたが、それができなくて苦労しました。ボールに触らないと上手くリズムが掴めないし、動き回りながら相手を釣り出して、空いたスペースに入り込む形でこれまで点を取ってきましたからね。極力、後ろに下がらず、たとえ下がるにしても『このへんまでかな』とバランスを取ることに注力しました。
――もっとボールに触りたいという葛藤に揺れたと?
ボールにあまり触らないと、なんて言うか、サッカーをしている気にあまりならないんですよね。だけど、後ろに下がらなくてもゴールは取れていたし、そのほうが体力的に楽と言えば楽。だから、これでいいのかなと思いつつ、迷いながらプレーしている時期もありました。
――昨季はこの3年間で最少の18ゴールでしたが、そうした迷いも影響していたのでしょうか?
プレーにちょっと出てしまった感は否めません。相当意識しないとふらふら後ろに下がってしまう傾向にあったのですが、今季はもう慣れました。みんなが前線にボールを運ぼうとしているのは重々分かっているので、最後のところでミスがあっても、『次、次』と切り替えられたのが良かったのかもしれません。
最終節から2、3日はシーズンを戦い抜いた興奮が残っていましたが、いつの間にか気持ちが落ち着いていました。だから、あまり実感がないというのが本音です。いつもなら最終節から間もなくJリーグアウォーズがあり、そこで表彰されて実感が湧くんですけどね。今はまだ『なんとなく獲れて良かった』なと(編集部・注/インタビューは12月3日に実施した)。
――3年連続得点王を期待されるなか、相当の重圧があったのでは?
そりゃあもうかなり。プレッシャーは半端なかったし、本当にホッとしました。ただ川崎に加入した1年目に比べれば、そういう状況に慣れている分、今年はまだ上手く対応できた気がします。基本的に、周りから得点王について言われるのは、あまり好きじゃなかった(笑)。その難しさは俺が一番分かっていることですから。
とはいえ、そう言われるのはありがたいし、それによって逆に『点を取ってやる』『得点王になってやる』という気持ちも強くなった。そこは微妙なところですが、そっとしておいてほしいけど、言われることが良い刺激にもなるので、結局、プラスマイナスゼロですね。
――リーグ最終節の仙台戦では、エリア右付近からゴール左上に豪快な一撃を叩き込みました。「イメージどおり」と語っていましたね。
なかなかあのコースには飛ばないけれど、ただ、あの位置からのシュート練習はずっとしていたし、自信はありました。練習どおりだったうえに、得点王も懸かっていたなかでのゴールだったので、決まった瞬間は爽快でした。
――川崎での1年目は、中盤でボールを受ける場面も多かったですが、昨季からその回数が減り、今季は相手エリア付近でのプレーが一層増えました。
風間(八宏)監督から『ゴールの近くにいろ』と何度も言われていましたが、それができなくて苦労しました。ボールに触らないと上手くリズムが掴めないし、動き回りながら相手を釣り出して、空いたスペースに入り込む形でこれまで点を取ってきましたからね。極力、後ろに下がらず、たとえ下がるにしても『このへんまでかな』とバランスを取ることに注力しました。
――もっとボールに触りたいという葛藤に揺れたと?
ボールにあまり触らないと、なんて言うか、サッカーをしている気にあまりならないんですよね。だけど、後ろに下がらなくてもゴールは取れていたし、そのほうが体力的に楽と言えば楽。だから、これでいいのかなと思いつつ、迷いながらプレーしている時期もありました。
――昨季はこの3年間で最少の18ゴールでしたが、そうした迷いも影響していたのでしょうか?
プレーにちょっと出てしまった感は否めません。相当意識しないとふらふら後ろに下がってしまう傾向にあったのですが、今季はもう慣れました。みんなが前線にボールを運ぼうとしているのは重々分かっているので、最後のところでミスがあっても、『次、次』と切り替えられたのが良かったのかもしれません。