苦手の初戦をいかに突破するか。勢いに乗って頂点へ駆け上がりたい。
鈴木勝大監督が「調子の良い選手を起用したい。前線は、僕なりにはタレントがいると思っているので、うまく活用したい」と話す攻撃陣は、選手層が厚い。スピードと強さを兼備するMF桑原孝太郎や、U-15代表歴のある田中雄大は、途中出場で十分に仕事をこなすだけの力を持つ。
延長戦にもつれ込む苦しい試合となった神奈川県予選の準々決勝・桐蔭学園戦では田中の投入から攻撃のギアが上がり、最後は田中のアシストで小川がゴールを挙げて勝利を掴んだ。今季はチームとして「強気、破壊、奪回」というテーマを掲げて邁進。攻撃が停滞した時、誰がリズムを変えるのか注目だ。
全国大会の組み合わせを見ると、優勝候補の一角である青森山田と同じブロックで対戦を期待される一面はあるが、なんと言っても桐光学園にとっての鬼門は、初戦だ。インターハイ神奈川県予選では、座間にPK戦で辛勝。同全国大会では初戦で敗退。小川の2得点でリードしたところまでは順調だったが、粘る久御山(京都)に追いつかれてPK戦で敗れた。
選手権の神奈川県予選は、初戦となった準々決勝で桐蔭学園に苦しめられ、延長後半で辛くも振り切った。いずれも思うように力を出せなかった印象だ。全国大会の初戦で対峙するのは、今年になってインターハイ、選手権と、ともに全国初出場を成し遂げた長崎南山。歴史を変えて勢いに乗る相手だけに警戒が必要だろう。
また、今季の桐光学園はなかなか納得できる成績を残せていない。リーグ戦でもプリンスリーグ関東で上位を争い、プレミアリーグ参入戦の出場権を得る3位以内を射程圏に捉えていたが、最終節で敗れて3位から5位へ順位を落としてしまった。今季最後の舞台で、桐光学園が秘めるポテンシャルは花開くのか。苦手の初戦を突破し、勝ち上がることで全国屈指の実力を証明する。
取材・文:平野貴也(フリーライター)
延長戦にもつれ込む苦しい試合となった神奈川県予選の準々決勝・桐蔭学園戦では田中の投入から攻撃のギアが上がり、最後は田中のアシストで小川がゴールを挙げて勝利を掴んだ。今季はチームとして「強気、破壊、奪回」というテーマを掲げて邁進。攻撃が停滞した時、誰がリズムを変えるのか注目だ。
全国大会の組み合わせを見ると、優勝候補の一角である青森山田と同じブロックで対戦を期待される一面はあるが、なんと言っても桐光学園にとっての鬼門は、初戦だ。インターハイ神奈川県予選では、座間にPK戦で辛勝。同全国大会では初戦で敗退。小川の2得点でリードしたところまでは順調だったが、粘る久御山(京都)に追いつかれてPK戦で敗れた。
選手権の神奈川県予選は、初戦となった準々決勝で桐蔭学園に苦しめられ、延長後半で辛くも振り切った。いずれも思うように力を出せなかった印象だ。全国大会の初戦で対峙するのは、今年になってインターハイ、選手権と、ともに全国初出場を成し遂げた長崎南山。歴史を変えて勢いに乗る相手だけに警戒が必要だろう。
また、今季の桐光学園はなかなか納得できる成績を残せていない。リーグ戦でもプリンスリーグ関東で上位を争い、プレミアリーグ参入戦の出場権を得る3位以内を射程圏に捉えていたが、最終節で敗れて3位から5位へ順位を落としてしまった。今季最後の舞台で、桐光学園が秘めるポテンシャルは花開くのか。苦手の初戦を突破し、勝ち上がることで全国屈指の実力を証明する。
取材・文:平野貴也(フリーライター)