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【韓国メディアの視点】クラブW杯の広島に「来年のACLも期待できる」「全北に比べると守備的」

カテゴリ:連載・コラム

慎武宏

2015年12月22日

同組のFCソウルが相手なら広島が優勢だが……。

同組のFCソウルに対しては「広島有利」との見解を示したキム・ソンジン記者。ただ、Kリーグ王者の全北現代が相手となれば、苦戦が予想されるとの見方もしている。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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 来季ACLグループリーグで広島が属するのはグループH。Kリーグ勢ではFCソウルと同組になるが、現時点で両チームの勝敗を展望すると、「広島有利」とキム・ソンジン記者は見ている。
 
「FCソウルは近年のACLにおいてJリーグ勢に苦戦している印象がある。ソウルは広島の強固な守備に手こずるはずだし、私の予想は1分け1敗。ソウルは本拠地で引き分けに持ち込めても、敵地では広島に負けるのではないか」
 
 ただ、FCソウルを下しグループリーグは突破できるとしても、広島がACLを制するためには改善すべきポイントがあるのではないかと、キム・ソンジン記者は付け加える。
 
「例えばバルサは全体的に余裕を持ちながら、最前線のMSNが互いにポジションを変えながらスペースを作り、速いパス回しで正確にボールを運びゴールを作った。広島も素早い動きで広州陣内に攻め込んだが、パスの正確性が足りず、攻撃に厚みがなかった。バルサと比較するのは酷かもしれないが、例えばKリーグ王者の全北現代はサイドにスピードあるアタッカーを配置して相手を崩したあと、イ・ドングッら最前線に繋げる攻撃パターンがある。その全北に比べると広島のサッカーは守備的で、全北のような強力なサイド攻撃があるわけではない。もちろん、ミッドフィールドでの構成力は広島のほうが優れているが、攻撃的なサッカーを展開する全北現代のようなチーム相手に最後まで守り通せるか。そこが、広島が来季ACLを制し、再びクラブワールドカップの舞台に帰ってくるためのキーポイントになるのではないかと思う」
 
 クラブワールドカップ取材のために来日した韓国人記者が語った広島評。来季ACLを占うためにも、ひとつの参考にしていただきたい。
 
取材・文:慎 武宏(スポーツライター)
 
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