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【識者が選ぶJ歴代ベストイレブン】俊輔の左サイドから巻くクロスは唯一無二。走力と献身性が抜群の駒野はもっと評価されていい

カテゴリ:Jリーグ

元川悦子

2023年05月08日

中澤や闘莉王には最大級の敬意を払うべき

Jリーグで二度のMVP受賞を誇る俊輔。出色のテクニックと創造性で観衆を魅了した稀代のファンタジスタだ。(C)SOCCER DIGEST

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 一方、SBも悩ましいところだが、代表実績のある長友や内田よりも、阿部勇樹と駒野友一のほうがJで長いキャリアを築いている。そこは特筆に値する点。この2人はやはり外せない。

 阿部に関してはボランチの印象が強いが、市原ジュニアユース、ユースの頃からSBとCBをマルチにこなせる人材だったし、右SBに入れても問題ないはず。異論はあるかもしれないが、筆者はそう考え、この位置に据えることにした。

 駒野はご存じの通り、両サイドを柔軟にこなせる選手で、走力と献身性では本当に頭一つ抜けていた。2010年の南アフリカ・ワールドカップのパラグアイ戦ではPKを失敗しているものの、キックの名手だからこそ、岡田武史監督から直々に指名されている。彼のような職人肌の人材はもっと評価されていいはずだ。

 CBも秋田豊、松田直樹、山口智などJを牽引した選手は複数いるが、MVP経験者の中澤佑二と田中マルクス闘莉王はやはり別格だ。
 
 中澤は東京ヴェルディの練習生からトップに上り詰め、闘莉王にしても留学生として来日し、日本国籍を取得してスターダムにのし上がった選手。エリートではない道のりも含め、最大級の敬意を払うべきだ。

 最近はJ2からJ1への個人昇格や、Jクラブから大学を経由して大きく飛躍する選手が目立つが、這い上がっていく選手の草分け的存在という意味でも、彼らの存在価値は非常に高い。

 最後にGKだが、川口能活、曽ケ端準などのライバルを抑えて、やはり楢﨑正剛が選ばれるべきだろう。出場実績や2010年の名古屋のJ1初制覇、MVP獲得など、本当に目覚ましい活躍を見せた。昨今は外国人GKが席巻しているJリーグだが、日本人守護神が活躍する環境をぜひとも取り戻してほしいものである。

文●元川悦子(フリーライター)

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