MFとCBに有力候補が目白押し
Jリーグ30周年の特別企画。歴代ベストイレブンを選ぶならどんな顔触れになるか。そしてMVPは? スポーツライターの加部究氏にセレクトしてもらった。
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基本的には自身の最盛期にJリーグでプレーしたことを重視し、そのインパクトと君臨の長さも考慮した。ただし30年間の歳月を経て時代も激変している。もはやトップレベルでJリーグ一筋という選手は見当たらなくなってきたので、唯一、三笘薫だけはJリーグでも圧倒的なインパクトを残したことを考慮して選出した。
まずGKは、必然的に一貫して日本代表の正位置を競ってきた楢﨑正剛と川口能活の二択に絞られるが、Jリーグのトップレベルで20年間以上も安定的にハイパフォーマンスを示し続けた楢﨑を選んだ。
まずこのポジションで高卒1年目からレギュラーを奪取するのが今では考え難い。一方で圧倒的なインパクトを残したという点でシジマールを次点に挙げておきたい。シジマールがGKの存在の偉大さに焦点を当てたからこそ、以後このポジションも重要な補強ポイントとして認識され、今では各クラブが競って韓国、オーストラリア、さらには欧州からも優れたGKの発掘、輸入に努めるようになった。
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基本的には自身の最盛期にJリーグでプレーしたことを重視し、そのインパクトと君臨の長さも考慮した。ただし30年間の歳月を経て時代も激変している。もはやトップレベルでJリーグ一筋という選手は見当たらなくなってきたので、唯一、三笘薫だけはJリーグでも圧倒的なインパクトを残したことを考慮して選出した。
まずGKは、必然的に一貫して日本代表の正位置を競ってきた楢﨑正剛と川口能活の二択に絞られるが、Jリーグのトップレベルで20年間以上も安定的にハイパフォーマンスを示し続けた楢﨑を選んだ。
まずこのポジションで高卒1年目からレギュラーを奪取するのが今では考え難い。一方で圧倒的なインパクトを残したという点でシジマールを次点に挙げておきたい。シジマールがGKの存在の偉大さに焦点を当てたからこそ、以後このポジションも重要な補強ポイントとして認識され、今では各クラブが競って韓国、オーストラリア、さらには欧州からも優れたGKの発掘、輸入に努めるようになった。
全体的にMFとCBに有力候補が目白押しで、それに比べるとやや右SBのバランスが取りにくかったために3バックを選択。もし4バックなら左SBは、かつてロベルト・カルロスと同ポジションのブラジル代表を競い、長くJリーグで活躍したドゥトラと、相馬直樹が俎上に乗るところだった。
3バックは黄金期到来の浦和を支えたギド・ブッフバルト、そのブッフバルトの指揮下の浦和と、名古屋で多彩な活躍を続けた田中マルクス闘莉王、そしてプロ草創期の日本を代表するDFとして活躍し続けた井原正巳を選んだ。
攻撃力に焦点が当たったアーセン・ヴェンゲル指揮下の名古屋に安定をもたらしたトーレスや、開幕から連覇を飾ったヴェルディ川崎(当時)の強固な守備を支えたペレイラも捨て難かったが、やはり闘莉王や井原に比べると、Jリーグでの活動期間が足りなかった。
MFとFWは苦心の産物だ。何よりこの類の企画で不可欠なのは、Jリーグ開幕時の牽引車だった三浦知良(カズ)で、活動期間の長さも申し分ない。またカズと双璧を成すのが、国際的にも際立った天賦の才を日本で再び輝かせたドラガン・ストイコビッチで、一応2トップとした。
【PHOTO】名場面がずらり!厳選写真で振り返る“Jリーグ30年史”!
3バックは黄金期到来の浦和を支えたギド・ブッフバルト、そのブッフバルトの指揮下の浦和と、名古屋で多彩な活躍を続けた田中マルクス闘莉王、そしてプロ草創期の日本を代表するDFとして活躍し続けた井原正巳を選んだ。
攻撃力に焦点が当たったアーセン・ヴェンゲル指揮下の名古屋に安定をもたらしたトーレスや、開幕から連覇を飾ったヴェルディ川崎(当時)の強固な守備を支えたペレイラも捨て難かったが、やはり闘莉王や井原に比べると、Jリーグでの活動期間が足りなかった。
MFとFWは苦心の産物だ。何よりこの類の企画で不可欠なのは、Jリーグ開幕時の牽引車だった三浦知良(カズ)で、活動期間の長さも申し分ない。またカズと双璧を成すのが、国際的にも際立った天賦の才を日本で再び輝かせたドラガン・ストイコビッチで、一応2トップとした。
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