3位はG大阪のエース、2位は鹿島のアタッカー。果たして1位は…。

披露の影響からか終盤戦は得点力がガタ落ちしたが、それでも宇佐美の非凡なセンスを評価する声は少なくない。 写真:滝川敏之(サッカーダイジェスト写真部)

日本代表でも初ゴールを挙げた金崎は、力強い突破が最大の持ち味。湘南の菊池は、「戦って『嫌だ』と感じた選手」と最大級の賛辞を送った。 (C)SOCCER DIGEST
●3位/61ポイント
宇佐美貴史(G大阪/FW)
生年月日(年齢):1992年5月6日(23歳)
今季成績:34試合・19得点・7アシスト
「プレーの質が高く、試合を決められる力を持つ」(オビナ/松本)
日本代表のハリルホジッチ監督が寵愛するアタッカーの才能は、同じピッチに立つ選手たちも当然ながら認めている。聞こえてくるのは「日本人離れしたセンス」への評価だ。
「普通なら打たないタイミングで打つなど独特のリズムがある」(村山/松本)、「技術はもちろん発想が凄い」(杉山/清水)、「プレーのすべてが滑らか」(梅崎/浦和)。
仙台の金園が「サッカーの天才、日本のペレ」と絶賛する俊英の課題は、もはや持続力だけだろう。
●2位/78ポイント
金崎夢生(鹿島/MF)
生年月日(年齢):1989年2月16日(26歳)
今季成績:27試合・9得点・3アシスト
「勝負どころでの強引さやテクニックが素晴らしかった」(菊池大介/湘南)
アグレッシブな仕掛けで鹿島の攻撃を牽引したアタッカーは、Jリーグ復帰1年目で絶大なインパクトを残した。その存在感に「衝撃を受けた」(武藤/浦和)Jリーガーは少なくないようで、「今季一番の驚き」(佐藤/広島)を提供した選手と言ってもいいだろう。
複数の選出者から「嫌なことをしてくる」、「なんでもできる」と評されるような状況判断の良さも強み。また「身体を張って点を取りに来る」(秋元/湘南)だけでなく、「守備のスイッチを入れられる」(石井/山形)献身性も見逃せない。
●1位/94ポイント
大久保嘉人(川崎/FW)
生年月日(年齢):1982年6月9日(33歳)
今季成績:32試合・23得点・4アシスト
「ミドルも、こぼれ球も決める。これぞエースと思える選手」(武藤雄樹/浦和)
やはりというべきか。2015年のベストプレーヤーに選出されたのは、3年連続得点王の偉業を成し遂げたベテランストライカーだ。最多の14人が1位票を投じており、「ボールの置き所が素晴らしい」(岩間/松本)、「ミドルもあれば、こぼれ球も決める」(武藤/浦和)、「シュートもトラップもすべてが上手い」(高橋祥/神戸)など、とりわけFWとしての高度なスキルを称えるコメントが相次いだ。
川崎の攻撃的なサッカーとの相性が抜群で、周りに活かされている部分もあるとはいえ、個の能力でゴールをこじ開けるシーンは決して少なくなかった。
もはや「説明不要」(阿部/甲府)の得点力が、最多得票を集めた一番の理由だが、なによりも評価すべきは、マークが厳しくなるなか、プレッシャーなどどこ吹く風で三度の栄冠に輝いた点だろう。広島の佐藤はこう言う。
「大久保嘉人とはどういう選手か、誰もが知っているなかで結果を出し続けている」
30歳を過ぎて、心技体が充実一途の点取り屋ならば、〝4年連続〞も十分可能だ。
※好評発売中の『サッカーダイジェスト12月24日号』では、47位までの全ランキングや集計結果、Jリーガー90名の全回答、さらにベストプレーヤーに輝いた大久保嘉人選手のスペシャルインタビューも掲載。ぜひご覧下さい。
宇佐美貴史(G大阪/FW)
生年月日(年齢):1992年5月6日(23歳)
今季成績:34試合・19得点・7アシスト
「プレーの質が高く、試合を決められる力を持つ」(オビナ/松本)
日本代表のハリルホジッチ監督が寵愛するアタッカーの才能は、同じピッチに立つ選手たちも当然ながら認めている。聞こえてくるのは「日本人離れしたセンス」への評価だ。
「普通なら打たないタイミングで打つなど独特のリズムがある」(村山/松本)、「技術はもちろん発想が凄い」(杉山/清水)、「プレーのすべてが滑らか」(梅崎/浦和)。
仙台の金園が「サッカーの天才、日本のペレ」と絶賛する俊英の課題は、もはや持続力だけだろう。
●2位/78ポイント
金崎夢生(鹿島/MF)
生年月日(年齢):1989年2月16日(26歳)
今季成績:27試合・9得点・3アシスト
「勝負どころでの強引さやテクニックが素晴らしかった」(菊池大介/湘南)
アグレッシブな仕掛けで鹿島の攻撃を牽引したアタッカーは、Jリーグ復帰1年目で絶大なインパクトを残した。その存在感に「衝撃を受けた」(武藤/浦和)Jリーガーは少なくないようで、「今季一番の驚き」(佐藤/広島)を提供した選手と言ってもいいだろう。
複数の選出者から「嫌なことをしてくる」、「なんでもできる」と評されるような状況判断の良さも強み。また「身体を張って点を取りに来る」(秋元/湘南)だけでなく、「守備のスイッチを入れられる」(石井/山形)献身性も見逃せない。
●1位/94ポイント
大久保嘉人(川崎/FW)
生年月日(年齢):1982年6月9日(33歳)
今季成績:32試合・23得点・4アシスト
「ミドルも、こぼれ球も決める。これぞエースと思える選手」(武藤雄樹/浦和)
やはりというべきか。2015年のベストプレーヤーに選出されたのは、3年連続得点王の偉業を成し遂げたベテランストライカーだ。最多の14人が1位票を投じており、「ボールの置き所が素晴らしい」(岩間/松本)、「ミドルもあれば、こぼれ球も決める」(武藤/浦和)、「シュートもトラップもすべてが上手い」(高橋祥/神戸)など、とりわけFWとしての高度なスキルを称えるコメントが相次いだ。
川崎の攻撃的なサッカーとの相性が抜群で、周りに活かされている部分もあるとはいえ、個の能力でゴールをこじ開けるシーンは決して少なくなかった。
もはや「説明不要」(阿部/甲府)の得点力が、最多得票を集めた一番の理由だが、なによりも評価すべきは、マークが厳しくなるなか、プレッシャーなどどこ吹く風で三度の栄冠に輝いた点だろう。広島の佐藤はこう言う。
「大久保嘉人とはどういう選手か、誰もが知っているなかで結果を出し続けている」
30歳を過ぎて、心技体が充実一途の点取り屋ならば、〝4年連続〞も十分可能だ。
※好評発売中の『サッカーダイジェスト12月24日号』では、47位までの全ランキングや集計結果、Jリーガー90名の全回答、さらにベストプレーヤーに輝いた大久保嘉人選手のスペシャルインタビューも掲載。ぜひご覧下さい。

3年連続得点王は、まさに偉業。中山雅史と佐藤寿人が持つJ1通算得点記録の157ゴールにもあと一歩まで迫っており、来季は通算記録の更新も期待される。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)