先輩の教えを肝に銘じ、日々邁進
確かに90年代後半は、マリノスによるフリューゲルスの吸収合併、清水エスパルスの経営破綻など様々な問題が起き、Jリーグの健全経営の必要性が叫ばれた。プロA~C契約が導入され、選手年俸に一定の上限を設けてクラブの経営安定化を図る動きが加速するなど、個々の待遇面は30年前より厳しくなったと言えるだろう。
とはいえ、Jリーグ初期には日本中に注目されるスーパースターが、その後のサッカー界に大きな影響を与えたことは見逃せない点。華々しい雰囲気が生まれなければ、そういった存在が世に出ることもなかった。
「30年前にはラモス(瑠偉)さん、カズ(三浦知良)、武田(修宏)といったスター選手が何人か出てきて、日本中から注目されました。
彼らはファン・サポーターを大切にし、サインや握手をすることを厭わなかった。メディアとも良好な関係を築いていた。そういう存在に憧れ、Jリーガーになったという選手もたくさんいる。彼らが示したプロとしての姿勢や模範的な立ち振る舞いは、サッカーの地位を高め、その後の選手にもプラス効果をもたらしたと僕は考えています」
とはいえ、Jリーグ初期には日本中に注目されるスーパースターが、その後のサッカー界に大きな影響を与えたことは見逃せない点。華々しい雰囲気が生まれなければ、そういった存在が世に出ることもなかった。
「30年前にはラモス(瑠偉)さん、カズ(三浦知良)、武田(修宏)といったスター選手が何人か出てきて、日本中から注目されました。
彼らはファン・サポーターを大切にし、サインや握手をすることを厭わなかった。メディアとも良好な関係を築いていた。そういう存在に憧れ、Jリーガーになったという選手もたくさんいる。彼らが示したプロとしての姿勢や模範的な立ち振る舞いは、サッカーの地位を高め、その後の選手にもプラス効果をもたらしたと僕は考えています」
都並が現在、指揮を執る浦安も試合後には選手・コーチングスタッフが並んで観客のお見送りをするのが常だという。負けたあとは重苦しいムードになることもあるが、支えてくれる人々を大切にしなければ、クラブが成り立たないと分かっているからこそ、地道な取り組みを大切にする。
都並自身がラモスやカズから学んだことを実践し続けることで、下部リーグの選手たちにも「地域密着の重要性」「サポーター・スポンサーへの感謝」が根付いていく。30年前の生き証人として、彼は先輩・加藤久が強調していた「地に足を着けてやることの大切さ」を肝に銘じながら、日々の仕事に邁進しているという(本文中敬称略)。
※第1回終了(全4回)。次回は日本代表時代やSBに関するインタビューを掲載予定。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
【PHOTO】その年を華やかに彩ったJリーグ歴代MVPを一挙紹介!(1993~2022)
都並自身がラモスやカズから学んだことを実践し続けることで、下部リーグの選手たちにも「地域密着の重要性」「サポーター・スポンサーへの感謝」が根付いていく。30年前の生き証人として、彼は先輩・加藤久が強調していた「地に足を着けてやることの大切さ」を肝に銘じながら、日々の仕事に邁進しているという(本文中敬称略)。
※第1回終了(全4回)。次回は日本代表時代やSBに関するインタビューを掲載予定。
取材・文●元川悦子(フリーライター)
【PHOTO】その年を華やかに彩ったJリーグ歴代MVPを一挙紹介!(1993~2022)