Jリーグの“歴代最強イレブン”を選ぶなら、どんな顔触れとなるか？ 公式YouTubeチャンネルの『サッカーダイジェストTV』では、Jリーグ30周年記念企画で松木安太郎氏を招き、栄えある11人と監督を選んでもらった。

　J開幕元年にV川崎を率いて初代王者に導き、現在はサッカー解説者として活躍する松木氏は、「自分が関わっていて、プレーヤーとしてだけでなくメンタリティ、優勝経験も含めて選んでみました」と選考理由を述べた。

　GKにはシジマールをセレクト。「時代をともにした選手で、相手にするには手ごわかった１人。GKの魅力を教えてくれた」と評価した。

　最終ラインは４バックで、CBは左にブッフバルト、右にペレイラをチョイス。前者は「90年代のドイツ代表ストッパーのイメージが強い。リーダーシップもとれていた選手」、1994年にJリーグMVPにも輝いた後者は、「若い選手にも良い影響を与えていて、人間的にも優れていた」と振り返り、絶賛した。

　SBには、右に「すごく攻撃的な能力も発揮できる」とした酒井宏樹、左に「若いなりに経験値を持っている選手。いま輝いている選手の１人ということで選んだ」という冨安健洋を並べた。
 

　ダブルボランチには「CBの間に入るなど流動的に動ける」というドゥンガと、「肝心なところで点を取れる」ラモス瑠偉を配置。「この２人がいればチームはぐっと引き締まる」と評した。

　右サイドとトップ下には、「どちらのポジションでもできる」として２人の選手の名を挙げ、イニエスタには「何も言わなくてもいいでしょ。ここからのパスはどうにでもなる」、ジーコには「日本のサッカーを引き上げてくれた」とコメントした。

　また左サイドには、「Jリーグで優勝も経験しているし、得意なドリブルで何人も抜いていくシーンを見せてもらったので、ふさわしい」と三笘薫を配し、１トップには三浦知良を選出。V川崎監督時代に共闘した“キングカズ”について、松木氏は「頂点が欲しいというときは、『俺が絶対決めるから』と（試合に）出ていって、点を取って勝ってきたゲームが何試合もある」と頼もしい選手であったと当時を回想した。

　この個性豊かな選手たちを率いる指揮官に選んだのは、イビチャ・オシム。「日本サッカーに色んな意味で変化をくれた監督。こういう選手たちをどう料理するか見てみたい」と語った。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部

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