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【選手権代表校】新潟明訓|一念発起した指揮官がバイエルンへ飛び込みで武者修行。熱意と発想の転換で全国を掴む!

カテゴリ:高校・ユース・その他

安藤隆人

2015年12月10日

コンバートした田辺の決勝点で16年ぶりに選手権出場の切符を掴む!

高いテクニックを持つキャプテンの加藤潤。U-16日本代表の経歴を持つチームの大黒柱だ。(C) SOCCER DIGEST

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「明らかにひとりだけ違う動きをするので、常に田辺の動きは見逃さないようにしている」とトップ下の中村が語れば、右MFの高橋も「あいつを孤立させないように、動き出した後のスペースや、田辺に連動して動き出した中村のスペースをしっかり埋めたり、逆に近づいてサポートするなど動きを工夫しています」と言う。
 
 さらに「田辺に一発でラストパスを出したり、あいつの動きに連動する中村や高橋の動きを見て、パスを出すタイミングやポジショニングを変えている」とボランチの加藤も語る。
 
 核となる3人が田辺の動きをサポートするだけでなく、最大限に引き出しているからこそ、攻撃の破壊力は倍増し、その強さは本物になった。
 
 プリンスリーグ北信越では、コンバートした14節のアルビレックス新潟ユース戦でいきなり田辺がゴールを決めると(この試合は1-2で敗戦)、定着した15節以降は北越に7-2、創造学園に7-0、帝京長岡に1-0で3連勝し、3位に浮上。
 
 最終節となった2位・星稜との大一番では、完璧な試合運びで2−0で勝利。4連勝で2位となり、プレミアリーグ参入戦への進出も決めた。そして、選手権予選では4回戦で新潟工を5-0、準々決勝で新潟西を5-0、準決勝で北越を4-0と、プリンス北信越勢を圧倒的な大差で退けて決勝進出を果たした。
 
 決勝では全国的にも上位を狙える帝京長岡とシーソーゲームを演じた。先制点を許すも、ゲームを支配し続け逆転。一時はカウンターから同点とされるも、後半アディショナルタイムに田辺が、ドリブルから強烈なミドルシュートを叩き込み、劇的勝利へとつなげた。
 
 田中監督の熱意とコンバートがもたらした、16年ぶりの選手権。決して常連の顔ではないが、本物の実力を持った全国レベルのチームであることは明白だ。東福岡と市立船橋がいる激戦区に入ったが、新潟明訓はそうした常連の強豪校にとっても大きな脅威となるかもしれない。
 
取材・文:安藤隆人(サッカージャーナリスト)

インターハイ後にSBからFWに転向した田辺。地区予選ではチーム最多の6得点をマークしている。(C) SOCCER DIGEST

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