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鳥栖新監督内定のマガトにまつわる数々の噂。「欧州最後の独裁者」「意外に紳士的」 本当の顔は?

カテゴリ:ワールド

遠藤孝輔

2015年12月09日

トレーニングの過酷さを物語る“リュックサック事件”。大久保も「国見時代より厳しい」。

イングランドでも自身のスタイルを貫いたマガト氏も、この地では成功を収められず。それ以降、解説業に徹していた同氏にとって約1年ぶりの現場復帰が鳥栖になる。(C) Getty Images

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 マガトの代名詞は苛烈を極めるトレーニングだ。その詳細はすでに語り尽くされた感があるが、シュツットガルトでの語り草はあまり知られていない。それは“リュックサック事件”だ。朝のトレーニングの準備をすべく、選手たちがロッカールームに足を踏み入れると、机の上に複数のリュックサックが置かれていた。中には砂や重石がぎっしり。その奇妙な光景を不思議がる選手たちに、マガトはこう告げたという。
 
「背負って、走れ!」
 
 このエピソードだけでも、彼の課すトレーニングの過酷さが窺えるだろう。
 
 ヴォルフスブルク時代は練習場に人工的な山を造り、ひたすら選手たちに坂道ダッシュを命じていた。モットーは「苦しみ抜いて、ハイクオリティーを得る」で、付いたあだ名は“鬼軍曹”である。ヴォルフスブルクでマガトの“しごき”を経験した大久保嘉人は、「(厳しい練習で有名だった)国見高校時代より厳しかった」と振り返る。
 
 マガトと言えば、選手との衝突も珍しくない。1999-00シーズンのフランクフルトで彼に師事した元トーゴ代表のFWバチル・サルーは後年、マガトを「ヨーロッパ最後の独裁者」と糾弾。シャルケで2年近くの歳月を共に過ごしたペルー代表のFWジェフェルソン・ファルファンに至っては「マガトが残るなら、俺は出ていく」と、事あるごとに親しい関係者に漏らしていたという。
 
 最大の“被害者”を挙げるなら、アルバート・シュトライトか。かつてフランクフルトで高原直泰とホットラインを築いたウインガーは、シャルケ時代にマガトの逆鱗に触れた。練習態度の悪さを指摘され、トップチームから追放されたのだ。
 
 しかし、2010年9月にシャルケⅡ(セカンドチーム)の練習場を取材した際、シュトライトは若手に交じりながら懸命に汗を流していた。後年、シュトライト本人は「練習態度が悪かったなんて、他の誰からも言われなかった」と語り、「人生でもっとも最悪な時期だった。ヤツ(マガト)の顔は二度と見たくない」とぶちまけている。
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