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新生森保ジャパンのGK争いはシュミットが一歩リード。東京五輪世代の谷、大迫も虎視眈々と

カテゴリ:日本代表

元川悦子

2023年03月26日

コロンビア戦でピッチに立つのは?

今後のさらなる台頭が楽しみな東京五輪世代の谷(左)と大迫(右)。写真:田中研治(サッカーダイジェスト写真部)

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 一方、東京五輪世代の谷晃生(G大阪)と大迫敬介(広島)の2人も負けてはいない。東京五輪の全6試合に出場し、カタールW杯直前の昨年9月の欧州遠征にも帯同した谷は、今季から古巣のガンバ大阪に戻り、東口順昭との競争の真っ最中。開幕からのリーグ3戦は正守護神としてプレーしたが、直近2戦はベンチに甘んじている。

 それでも、年代別代表の国際経験値や大舞台の強心臓ぶりは光るものがある。今後の伸びしろが大きい選手だけに、コロンビア戦の先発抜擢もあり得ると見ていい。

「ウルグアイ戦のダン君のプレーを見て、ビルドアップの部分に上手く関わっていたと思うし、自分もどうしていくべきかは普段から話すようにしています。

 ワールドカップのように注目度が高くて、1つのミスが命取りになるようなレベルの高い場所で積極的にプレーできるかどうかは、気持ちの部分が大きく左右する。そこを詰めていく必要があると思います」と、谷はメンタル面の重要性を改めて強調した。それを直近の代表戦で発揮できるか否かが問われそうだ。
 
 もう1人の大迫も、今季のJリーグではコンスタントにピッチに立っており、安定感という部分では谷を上回るかもしれない。

「日本がベスト8の壁を超えていくためには、GKのレベルアップが必要。それを世界のGK、ベスト8以上の国々のGKを見て感じたので、そうなることが自分の1つの大きな仕事。短い合宿ですけど、チャンスを自分の手で掴み取りたい」と今回は野心を前面に押し出している。

 もともと謙虚なタイプの彼がここまで闘争心をむき出しにするのも、カタール落選という挫折を味わったから。今は這い上がろうと必死なのだろう。

「シュートストップは自分の武器ですし、1対1を含めて自分のチームでは感覚がすごく良い。それが海外のチームに対してどれだけ通用するのか。どんどんトライしていきたい」と話す大迫が出番を与えられたら、言葉通りの勇敢さを示していくべきである。

 コロンビア戦は谷か大迫が出るのか、それともシュミットのスタメン継続か。判断は分かれるところだが、南米の強豪相手に失点をゼロに抑えることができれば、日本は勝利に近づく。誰がピッチに立ったとしても、そのタスクを果たすことが最重要課題だ。

取材・文●元川悦子(フリーライター)

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