武藤を本来のポジションで起用するには…。
スコアレスドローに終わったこの試合で、武藤は1トップとして先発出場した。勝利に導くゴールを期待されたものの、敵の厳しいマークに苦しみ、また代表戦での疲労からかプレーにキレもなく、見せ場は31分に放ったヘディングシュートくらいのもの。68分にジョン・コルドバと交代してピッチを後にした。
1トップに定着している武藤は、これまでにアウグスブルク戦(ブンデスリーガ12節)でのハットトリックを含めて、6得点・4アシストを記録している。だがケルン戦で武藤がフリーになった場面は数えるほど。それだけ他チームの警戒が強くなったからだろう。
ここまでのブンデスリーガにおいて、最もゴールとアシストを記録している攻撃デュオはバイエルンのロベルト・レバンドフスキ(14得点・1アシスト)とトーマス・ミュラー(12得点・4アシスト)。次にドルトムントのピエール=エメリク・オーバメヤン(15得点・3アシスト)とマルコ・ロイス(7得点・1アシスト)が続く。
そして3番目に結果を残しているのが、武藤とユヌス・マッリ(7得点)のコンビなのだ。しかし、ケルン戦で武藤が厳しいマークに遭い、マッリも直近の公式戦5試合で1得点に留まっている。2人への包囲網は確実に狭まっており、マインツにはこの状況を打開する策が必要だ。
その策になりそうなのが、ケルン戦で武藤に代わって投入されたコルドバのレギュラー起用だ。このコロンビア人FWは、持ち前のパワー、運動量、スピードを武器にケルン守備陣を慌てさせた。コルドバをCFに固定できれば、武藤を本来のポジションの左サイドに据えられる。
不振のハイロ・サンペリオに代わって武藤が左サイドに入り、マッリがトップ下、そしてCFがコルドバ。ホームにフランクフルトを迎え撃つ14節の“ライン・マインダービー”では、右サイドで良い働きを見せているパブロ・デ・ブラシスも含めた新攻撃陣が、マインツに新たな側面をもたらすかもしれない。
文:ラインハルト・レーベルク
翻訳:円賀貴子
【著者プロフィール】
Reinhard REHBERG(ラインハルト・レーベルク)/『ライン新聞』で1987年から27年にわたってマインツの番記者を務める。現在はフリーで、「マインツァー・アルゲマイネ新聞」のコラムニストを務める一方、監督業を志す指導者に向けたコーチングも行なっている。マインツ出身、57年7月30日生まれ。
1トップに定着している武藤は、これまでにアウグスブルク戦(ブンデスリーガ12節)でのハットトリックを含めて、6得点・4アシストを記録している。だがケルン戦で武藤がフリーになった場面は数えるほど。それだけ他チームの警戒が強くなったからだろう。
ここまでのブンデスリーガにおいて、最もゴールとアシストを記録している攻撃デュオはバイエルンのロベルト・レバンドフスキ(14得点・1アシスト)とトーマス・ミュラー(12得点・4アシスト)。次にドルトムントのピエール=エメリク・オーバメヤン(15得点・3アシスト)とマルコ・ロイス(7得点・1アシスト)が続く。
そして3番目に結果を残しているのが、武藤とユヌス・マッリ(7得点)のコンビなのだ。しかし、ケルン戦で武藤が厳しいマークに遭い、マッリも直近の公式戦5試合で1得点に留まっている。2人への包囲網は確実に狭まっており、マインツにはこの状況を打開する策が必要だ。
その策になりそうなのが、ケルン戦で武藤に代わって投入されたコルドバのレギュラー起用だ。このコロンビア人FWは、持ち前のパワー、運動量、スピードを武器にケルン守備陣を慌てさせた。コルドバをCFに固定できれば、武藤を本来のポジションの左サイドに据えられる。
不振のハイロ・サンペリオに代わって武藤が左サイドに入り、マッリがトップ下、そしてCFがコルドバ。ホームにフランクフルトを迎え撃つ14節の“ライン・マインダービー”では、右サイドで良い働きを見せているパブロ・デ・ブラシスも含めた新攻撃陣が、マインツに新たな側面をもたらすかもしれない。
文:ラインハルト・レーベルク
翻訳:円賀貴子
【著者プロフィール】
Reinhard REHBERG(ラインハルト・レーベルク)/『ライン新聞』で1987年から27年にわたってマインツの番記者を務める。現在はフリーで、「マインツァー・アルゲマイネ新聞」のコラムニストを務める一方、監督業を志す指導者に向けたコーチングも行なっている。マインツ出身、57年7月30日生まれ。