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現地紙コラムニストが綴る――武藤嘉紀のブンデス挑戦記「武藤を左サイドに据えた新布陣を採用か」

カテゴリ:連載・コラム

ラインハルト・レーベルク

2015年11月26日

武藤を本来のポジションで起用するには…。

CFとしてプレーできる実力を示したコルドバ(左)。このコロンビア人FWをレギュラー起用できれば、武藤を左サイドに据えられる。 (C) Getty Images

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 スコアレスドローに終わったこの試合で、武藤は1トップとして先発出場した。勝利に導くゴールを期待されたものの、敵の厳しいマークに苦しみ、また代表戦での疲労からかプレーにキレもなく、見せ場は31分に放ったヘディングシュートくらいのもの。68分にジョン・コルドバと交代してピッチを後にした。
 
 1トップに定着している武藤は、これまでにアウグスブルク戦(ブンデスリーガ12節)でのハットトリックを含めて、6得点・4アシストを記録している。だがケルン戦で武藤がフリーになった場面は数えるほど。それだけ他チームの警戒が強くなったからだろう。
 
 ここまでのブンデスリーガにおいて、最もゴールとアシストを記録している攻撃デュオはバイエルンのロベルト・レバンドフスキ(14得点・1アシスト)とトーマス・ミュラー(12得点・4アシスト)。次にドルトムントのピエール=エメリク・オーバメヤン(15得点・3アシスト)とマルコ・ロイス(7得点・1アシスト)が続く。
 
 そして3番目に結果を残しているのが、武藤とユヌス・マッリ(7得点)のコンビなのだ。しかし、ケルン戦で武藤が厳しいマークに遭い、マッリも直近の公式戦5試合で1得点に留まっている。2人への包囲網は確実に狭まっており、マインツにはこの状況を打開する策が必要だ。
 
 その策になりそうなのが、ケルン戦で武藤に代わって投入されたコルドバのレギュラー起用だ。このコロンビア人FWは、持ち前のパワー、運動量、スピードを武器にケルン守備陣を慌てさせた。コルドバをCFに固定できれば、武藤を本来のポジションの左サイドに据えられる。
 
 不振のハイロ・サンペリオに代わって武藤が左サイドに入り、マッリがトップ下、そしてCFがコルドバ。ホームにフランクフルトを迎え撃つ14節の“ライン・マインダービー”では、右サイドで良い働きを見せているパブロ・デ・ブラシスも含めた新攻撃陣が、マインツに新たな側面をもたらすかもしれない。

文:ラインハルト・レーベルク
翻訳:円賀貴子

【著者プロフィール】
Reinhard REHBERG(ラインハルト・レーベルク)/『ライン新聞』で1987年から27年にわたってマインツの番記者を務める。現在はフリーで、「マインツァー・アルゲマイネ新聞」のコラムニストを務める一方、監督業を志す指導者に向けたコーチングも行なっている。マインツ出身、57年7月30日生まれ。
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